ワールドカップ 2022.10.15

【RWC2021】C組強豪対決はイングランドが制す。豪州はスコットランドに苦戦も逆転勝ち

[ 編集部 ]
【RWC2021】C組強豪対決はイングランドが制す。豪州はスコットランドに苦戦も逆転勝ち
イングランドのWTBクラウディア・マクドナルドを止めるフランスの選手たち(撮影:松本かおり)


 ニュージーランドで開催中のラグビーワールドカップ2021(第9回女子大会/コロナ禍で1年延期)は、プールステージの2週目に入り、10月15日にファンガレイのノースランドイベントセンターで3試合がおこなわれた。

 プールBの初戦を落とした日本は、同じく黒星発進だったアメリカと対戦し、序盤に先制して2点リードで折り返したが、17-30で敗れた。
 日本はこれで0勝2敗(総勝点0)。しかし、まだ準々決勝進出の可能性は残っており、23日におこなわれるイタリアとのプール最終戦は、4トライ以上挙げてのボーナスポイント付き勝利が8強入りへの最低条件となる。他チームの結果や得失点差の関係もあり、厳しい立場だ。
 アメリカは1勝1敗(総勝点5)となった。

 プールCに入ったヨーロッパの強豪対決は、タイトな試合となった。
 前回大会の2位と3位、そして今回も優勝争いに加わると見られているイングランドとフランスが激突し、世界ランキング1位のイングランドが13-7で同4位のライバルを下した。
 イングランドはこれで今大会2勝0敗(総勝点9)、テストマッチ27連勝となった。
 フランスは1勝1敗(総勝点6)。

 フランスは前半12分にキープレーヤーのひとりであるSHロール・サンシュスが負傷交代し、16分には8番をつけたホマン・メナジェもストレッチャーで運ばれ、苦しいチーム状況となった。

 前半は、イングランドがテリトー69%、ボール支配率は73%と優勢にゲームを進めたが、自陣で守る時間が多かったフランスはゴールラインを割られてもグラウンディングを許さないなど、辛抱強く守り続けた。最終的に、フランスのタックル数は214回でイングランドの約3倍にのぼった。

 それでも、イングランドは24分、敵陣深くで14フェイズ重ね、かつて世界最優秀女子選手に選ばれたことがあるCTBエミリー・スカーラットがタックラーを破り、先制トライを挙げた。自らコンバージョンを決め、後半にはPGで加点し、13-0とした。

 フランスが得点したのは64分(後半24分)。司令塔からのクロスキックでボールを手にしたWTBジョアンナ・グリゼがゲインしてゴールに迫り、サポートしたFLガエル・エルメットがトライ。コンバージョンも成功で6点差となった。

 しかし、最後まで攻め続けたイングランドが追加点こそ奪えなかったもののリードを守り切り、接戦を制した。

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