ワールドカップ 2022.10.15
【RWC2021】C組強豪対決はイングランドが制す。豪州はスコットランドに苦戦も逆転勝ち

【RWC2021】C組強豪対決はイングランドが制す。豪州はスコットランドに苦戦も逆転勝ち

[ 編集部 ]
豪州1番のリズ・パトゥ。3番のエヴァ・カーパーニとともに両PRはよく走った(撮影:松本かおり)

 プールAでは、オーストラリアがスコットランドとの接戦を14-12で制し、今大会初勝利を挙げた。
 初戦で開催国のニュージーランドを慌てさせたオーストラリアだが、この日は、世界ランキングでは格下とされるスコットランドに苦しめられた。

 前半、スコットランドにモールで2トライを奪われ、0-12で折り返したオーストラリアは、後半に入っても粘り強くディフェンスし続けた濃紺の壁をなかなか崩せずにいたが、PRエヴァ・カーパーニなど、ボールタッチも多かったフロントローの3人がアグレッシブに動いてチームを鼓舞。
 56分(後半16分)のPRリズ・パトゥのパワフルな突進は相手の堅守にグラウンディングを阻まれてしまったが、敵陣深くでの攻撃は続き、59分、根気強く13フェイズを重ねてワイドにボールを動かし、開幕節のニュージーランド戦でも2トライを挙げていたWTBビエン・テリータがフィニッシュ。厳しい角度からFBロリ・クレイマーがコンバージョンを決め、5点差とした。

 息を吹き返したオーストラリアは73分にも敵陣22メートルライン内に入ると、得意のスクラムから攻め、ボールを動かしてゴールに迫り、走り込んでスピードに乗った16番のアシュリー・マースターズが壁を破り、トライ。コンバージョンも成功で逆転した。

 その後、オーストラリアは危険なタックルをした2人の選手が退場となってしまったが、最後は13人になりながらもリードを守り切り、激闘は14-12でノーサイドとなった。

 オーストラリアはこれで1勝1敗(総勝点4)。一方、第1戦も7点差以内の惜敗だったスコットランドは2試合連続でボーナスポイントを獲得したものの、0勝2敗(総勝点2)となり、プール最終戦は優勝候補のニュージーランドが相手のため、準々決勝進出は厳しい状況になった。

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