豪州Aは「3連勝で良い締めくくりに」。すでにワラビーズ入りに備え帰国した選手も。
「われわれはここまで良い遠征ができている。3戦目も勝って良い締めくくりにしたい」
日本ツアーで3連勝を狙うオーストラリアA代表が10月13日、翌日の会場となる大阪・ヨドコウ桜スタジアムで前日練習をおこなった。
報道陣に公開された約15分間のトレーニングでは、キックオフ後の自陣から脱出や敵陣22㍍ライン付近のラインアウトからのアタックについて確認した。
第3戦のゲーム主将は2戦務めたSHライアン・ロネガンに代わり、同じSHのジェームズ・タトゥルが担う。
同ツアーでは1戦目でリザーブから途中出場。メンバー外だった第2戦については「最後のキックで勝敗がひっくり返ったので、どちらが勝ってもおかしくなかった。素晴らしい試合ができたと思う」と振り返る。
「(明日も)非常にエキサイティングで楽しみです」
タトゥルは2018年に2度もアキレス腱を断裂。長期離脱からカムバックした苦労人だ。昨季から所属するレベルズで先発機会を掴み、オーストラリアA代表入りを果たした。
「ケガのために約800日間、プレーできませんでした。でもいまは良い状態でエンジョイできてます」
両CTBのハミッシュ・スチュワート、アイザック・ヘンリーも今ツアーの初先発を飾る。ジェイソン・ギルモアHCは2人について、「スチュワートはタックルが非常に良い。第2戦のパフォーマンスもよかった。アイザックはここまでプレー機会は少なかったが、瞬発力、爆発力がある。先日のフィジー戦では(メンバー入りも)試合開始直前にケガをしてしまったので、このツアーでは声高に名乗りを上げていた」と評価する。
第2戦では後半の登場から快走を披露した、FBトム・バンクスも初先発組のひとりだ。左腕を骨折した、7月のイングランド戦以来の15番を背負う。
「非常に楽しみです。コンタクトレベルを戻すのには数週間かかりましたけど、(第2戦で)プレーしたことで、いまは100㌫の自信を持ってやれるところまで戻って来てます」
ワラビーズ復帰への思いを問われれば、「そこに扉が開いているのであればぜひ参加したい。だがまずはこの試合に集中したい」と話す。
「この遠征では仲間と長く一緒にいることができて、チームカルチャーもできてきた。自信を積み上げることもできているので、最終戦もやってきたことをしっかり出したいと思います」
遠征に参加したメンバーの中には、すでにオーストラリアへ帰国している選手もいるという。ギルモアHCによれば帰国した選手は5人。「理由はそれぞれ」と話した上で、PRマット・ギボン、PRハリー・フーパート、LOニック・フロスト、WTBマックス・ジョーゲンセン、FBジョック・キャンベルの名前を挙げた。
タトゥル ゲーム主将は「すでに帰国してリフレッシュして(ワラビーズの欧州遠征に)備える選手もいる」と説明。「願わくばこのチームから何人か、ワラビーズの秋の試合に出られればと思ってます」と意気込んだ。
ハングリー精神に満ちたオーストラリアAが、この秋最後のアピールチャンスに挑む。