FL下川甲嗣、SO中尾隼太が先発。姫野和樹、松島幸太朗はベンチスタートから。JAPAN XVの初戦メンバー決まる。

　6番に下川甲嗣、10番に中尾隼太。姫野和樹、流大、松島幸太朗らはベンチスタートからインパクトあるプレーを見せてくれそうだ。

　10月1日（秩父宮）にオーストラリアA代表と戦うJAPAN XVのメンバーが発表された（9月29日）。
　ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ（以下、HC）は、10月の声を聞くと同時に始まるA代表との3戦に向け、「テストマッチではないが勝利にこだわる」と話した。

　初戦のメンバーに関して、ケガ人もいる状況の中で良いコンディションにある選手を起用すると話した。
　各選手がインターナショナルレベルの戦いに適したプレーができるか見ていく。それを見極めるために、多くの選手にプレータイムを与えるつもりでもいる。

　ただ、勝利を得るためにも、全選手を起用するわけではないと話した。
　あくまで競争とセレクション、チーム力の高まりのバランスを保ちながら3戦を戦い、その後に控えるオールブラックス、イングランド、フランスとの対戦に進むつもりだ。

　春シーズンはスコッドに招集されるも、ケガで代表活動に参加できなかった下川。
　指揮官は東京サントリーサンゴリアスでのパフォーマンスを高く評価しており、この秋の合流でフィットネスの高さとタフさを確認する。「合宿での勢いのまま戦ってほしい」と期待を込めた。

　中尾についても、東芝ブレイブルーパス東京での司令塔としての能力を見て、「この試合に出るにふさわしい力がある」と話す。
　春シーズンは代表活動に参加しながらも、コンディションを崩して試合出場はならなかった。
　ゲームマネジメント能力に加え、勇気あるタックルでも指揮官の評価を得ているようだ。

　姫野、流、松島らが控えるフィニッシャーたちには、「後半に出てきてチームに貢献してくれるはず」と期待を込めた。
　7月のフランス戦を振り返り、80分を通してハイレベルのプレーを維持することに課題が残ったと振り返る。
　キックをもっと有効に使って賢く戦い、勝利を手にするチームへと成熟度を高めていくつもりだ。

＜JAPAN XV　試合登録メンバー＞
1．クレイグ・ミラー（埼玉パナソニックワイルドナイツ／6 caps）
2．坂手 淳史（主将／埼玉パナソニックワイルドナイツ／30 caps）
3．木津 悠輔（トヨタヴェルブリッツ／5 caps）
4．ジャック・コーネルセン（埼玉パナソニックワイルドナイツ／9 caps）
5．サナイラ・ワクァ（花園近鉄ライナーズ／2 caps）
6．下川 甲嗣（東京サントリーサンゴリアス／—）
7．ピーター“ラピース”・ラブスカフニ（クボタスピアーズ船橋・東京ベイ／13 caps）
8．リーチ マイケル（東芝ブレイブルーパス東京／75 caps）
9．齋藤 直人（東京サントリーサンゴリアス／8 caps）
10．中尾 隼太（東芝ブレイブルーパス東京／—）
11．シオサイア・フィフィタ（花園近鉄ライナーズ／9 caps）
12．中野 将伍（東京サントリーサンゴリアス／5 caps）
13．ディラン・ライリー（埼玉パナソニックワイルドナイツ／7 caps）
14．ゲラード・ファンデンヒーファー（クボタスピアーズ船橋・東京ベイ／3 caps）
15．山中 亮平（コベルコ神戸スティーラーズ／24 caps）

16．堀越 康介（東京サントリーサンゴリアス／5 caps）
17．三浦 昌悟（トヨタヴェルブリッツ／9 caps）
18．竹内 柊平（浦安D-Rocks／1 cap）
19．ワーナー・ディアンズ（東芝ブレイブルーパス東京／4 caps）
20．姫野 和樹（トヨタヴェルブリッツ／22 caps）
21．流 大（東京サントリーサンゴリアス／27 caps）
22．松島 幸太朗（東京サントリーサンゴリアス／44 caps）
23．野口 竜司（埼玉パナソニックワイルドナイツ／14 caps）
※下の名鑑をクリックすると大きく表示されます。