アルゼンチン代表がNZの地でオールブラックス撃破! 歴史的勝利で南半球4か国対抗戦首位に
マイケル・チェイカ新ヘッドコーチのもとで着実に力をつけているアルゼンチン代表“ロス・プーマス”は、来年のラグビーワールドカップで同組に入る日本代表にとって、かなり手ごわい相手となりそうだ。
ホームで格上のオーストラリア代表を31点差で倒したあと、ニュージーランド遠征に向かった世界ランキング9位の南米の雄は、8月27日、クライストチャーチのオレンジセオリースタジアムで同国代表“オールブラックス”に挑み、25-18で激闘を制した。
アルゼンチン代表は2年前にシドニーでオールブラックスから歴史的な初勝利を収めていたが、アウェイのニュージーランドの地で勝ったのは今回が初めて。
南半球の強豪4か国が争う「ザ・ラグビーチャンピオンシップ 2022」は、3節を終えてアルゼンチンが首位に立った。
一方、苦しい戦いを続けながらも来年のワールドカップもイアン・フォスター体制で行くことを決めたニュージーランド代表(現在・世界ランク4位)は、屈辱的な敗戦でまたしても厳しい批判を受けることになりそうだ。
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前半はニュージーランドが2トライを奪ってリードした。
11分にラインアウトからドライビングモールでインゴールになだれ込み、32分には相手のラインアウト失敗で得たボールをすばやく展開し、FBジョーディー・バレットが突破、左外でパスをもらったWTBケイリブ・クラークがトライを決めた。
しかし、アルゼンチンはWTBエミリアノ・ボフェリがペナルティゴール(PG)で得点を重ね、3点差に詰めて折り返す。後半の序盤に再び突き放されたが、12-18で迎えた47分(後半7分)、リスタートのキックオフボールを果敢に競りにいって獲得し、FLフアン・マルティン・ゴンザレスがディフェンダーを振り切ってトライゲッターとなった。そして、タッチライン近くからボフェリがコンバージョンを決め、逆転した。
アルゼンチンは接点のファイトが激しく、ターンオーバーを連発。ディフェンスは規律よく、粘り強く、黒衣の男たちにプレッシャーをかけ続けた。
ニュージーランドは反則を多発。敵陣深くに入っても、ラインアウトを3回も失敗してチャンスをつぶした。
結局、後半のニュージーランドの得点は、PGによる3点のみ。
ディフェンスも光ったアルゼンチンが歓喜となった。