アイルランドはオドリスコル奮闘で首位キープ! フランスもV争い残った
欧州強豪6か国による「シックスネーションズ 2014」は第4節に突入。現地時間8日に2試合が行われ、アイルランド代表とフランス代表が勝って優勝争いに残った。アイルランド代表は地元ダブリン(アビバスタジアム)でイタリア代表を46−7と圧倒。フランス代表は敵地エディンバラ(マレーフィールド)に乗り込み、スコットランド代表に19−17で逆転勝ちした。
CTBブライアン・オドリスコルがテストマッチ通算140試合出場の世界新記録を樹立する試合とあって、気合十分のアイルランド代表。前半6分、敵陣でのスクラムからの攻撃で、主役のオドリスコルが軸となってSOジョナサン・セクストンが抜け出し、先取点を奪った。
24分に、イタリア代表WTBレオナルド・サルトに左タッチライン沿いを振り切られ、同点とされたアイルランドだが、38分にWTBアンドリュー・トリンブルがトライを獲得。敵陣22メートルライン内で、複数のディフェンダーを翻ろうしたオドリスコルが巧みなクイックパスをトリンブルに放り、追加点は生まれた。
17−7で後半に入り、52分にはPRシアン・ヒーリーが押し込んでアイルランドがリードを拡大。59分にもギャップを突いたオドリスコルの見事なワンハンドパスが活きて、セクストンの5点獲得につながった。
優勝争いで得失点差を有利にしたいアイルランドはその後、3トライを追加し、通算3勝1敗で得失点差は(+81点)となった。
なお、この試合で金字塔を打ち立てたオドリスコルは後半途中の61分まで奮闘し、マン・オブ・ザマッチに選ばれている。
一方、フランス代表はスコットランド代表相手に苦しみ、前半に2トライを奪われ9−14で折り返したが、45分に自陣深くでWTBヨアン・ユジェが相手のロングパスをインターセプトして80メートル以上独走。トライのあとのコンバージョンも決まり逆転した。その後、スコットランドにペナルティゴール(PG)を決められ再び追う立場となったフランスだが、残り時間2分のところでゴールポスト近くでPGチャンスを得、途中出場のSHジャン=マルク・デュサンが確実にねじ込み、接戦をものにした。
フランスは3勝1敗で、得失点差(+3)では首位のアイルランドに大きく離されたが、両チームは来週15日の最終戦(パリ)で直接対決する。
なお、現地時間9日に対戦するイングランド代表とウエールズ代表も現在2勝1敗で優勝の可能性を残しており、2敗目を喫した方はV争いから脱落となる。