国内 2014.01.18

キックパスの弾道が逸れて…ヤマハ、サントリーに惜敗してPO進出は持ち越し

キックパスの弾道が逸れて…ヤマハ、サントリーに惜敗してPO進出は持ち越し
<トップリーグ 2013−2014 2ndステージ Aグループ 第7節>
サントリー 22−19 ヤマハ発動機
(2014年1月18日/東京・秩父宮ラグビー場)

yamaha

ヤマハのCTBマレ・サウを止めにいくサントリーFL佐々木隆道
(撮影:高塩隆)

 最終節、19−19で迎えた最終盤。2006年度以来の4強入りに向け4トライ以上を挙げての白星で勝点5が欲しかったヤマハはチャンスを得る。
 途中出場のWTBシアレ・ピウタウが左タッチライン際を一気に駆け上がり、ボールを継続。相手陣22メートル線手前で密集ができる。対する昨季王者のサントリーは守備網形成が遅れ、ヤマハは4トライ目に手をかける。後半33分から出場のSO曽我部佳憲は一転、右大外にキックを放つ。危険を犯してか。否。落下地点付近に立つLO笠原雄太とはアイコンタクトが取れており、何よりチームはこの攻撃を繰り返し練習していた。が、球は意図せぬ方角へ弾む。サントリーのWTB塚本健太が拾い、快足を飛ばして一気にヤマハ陣ゴール前へ進む。ラック。ヤマハは反則を犯す。ペナルティゴールでの決勝点を与えた。
 4強によるプレーオフ進出へ向け、ヤマハは他会場での結果を祈るのみとなった。「パスをすれば違った展開にも」とSO曽我部が悔やむが、局面打破のため技巧豊かなこの人を起用した清宮克幸監督はこうだった。
「曽我部のプレーをした、ということ」

(文・向風見也)

PICK UP