帝京大が苦しみながら5連覇に王手! 最多優勝誇る早稲田大も決勝進出
(撮影:矢野寿明)
第50回全国大学ラグビーフットボール選手権大会の準決勝が2日に東京・国立競技場で行われ、史上初の5連覇を狙う帝京大と、5シーズンぶり16回目の優勝を目指す早稲田大が決勝進出を決めた。
準決勝第1試合では、早稲田大が昨年度準優勝だった筑波大を29−11で下した。
序盤の主導権を握ったのは筑波大。前半6分にペナルティゴール(PG)で先制したあと、その4分後には相手のノックオンからボールを奪い、FB山下一がトライを挙げた。
対する早稲田は20分、ブレイクダウンでのターンオーバーから速い連続攻撃で22メートルライン内に侵入し、日本代表のFB藤田慶和がフィニッシュ。ゴール成功で1点差に迫る。26分にはPGを決め、10−8とリードして折り返した。
早稲田はディフェンスが光り、速いプレッシャー掛けとハードタックルで後半は筑波大にトライを許さなかった。そして後半28分、早稲田大は敵陣深くでの相手ボールスクラムを押し切り、SH岡田一平がインゴールで押さえて追加点。34分にはSO小倉順平のノールックパスをもらったFB藤田がゴールへ走り抜け、その3分後にはWTB深津健吾もトライを奪い、3季ぶりの決勝進出を決めた。
帝京大は慶應義塾大の粘り強いディフェンスに苦しんだが、運動量の高さで後半に差を広げ、45−14で準決勝を制した。
前半、赤いジャージーの学生最強軍団は強風の影響もあってラインアウト失敗が多く、ハンドリングエラーも多発でリズムを悪くし、10−7とわずか3点リードで折り返す。
しかし後半は徐々に底力を発揮し、3分、ループのあと1年生SO松田力也が鮮やかなステップワークでディフェンダーを抜き去り、トライ。10分には、敵陣深くでの相手ボールスクラムにプレッシャーをかけてボールを奪い、HO坂手淳史がねじこんだ。
その後、慶應はスクラムからNO8森川翼がサイドを突いて7点を返したが、帝京大は終盤にFLマルジーン・イラウア、FB竹田宜純、そして途中出場のCTB野田滉貴もトライを追加し、6季連続の決勝進出を決めた。
帝京大×早稲田大の学生頂上決戦は、1月12日に国立競技場で開催される。
(撮影:矢野寿明)