国内
2013.12.30
Aシード3校が揃って3回戦進出 センバツ優勝の大阪桐蔭は辛勝
仙台育英(黄色のジャージー)を圧倒した東海大仰星
(撮影:松本かおり)
(撮影:松本かおり)
第93回全国高校ラグビー大会で優勝争いの中心になりそうなAシードの3校が、いずれも2回戦を突破した。
今春の全国選抜大会で日本一の称号を手にした大阪桐蔭は、國學院栃木に苦しみながらも20−15で勝利を手にした。前半にテンポ良い攻撃で2トライを挙げた大阪桐蔭。しかし、前半終了前に相手にペナルティゴールを許し、後半早々には敵陣深くに攻め込みながら國學院栃木のWTB平間丈一郎にインターセプトされ、同点となった。だが8分後、大阪桐蔭はキックレシーブからのカウンターアタックでWTB藤井雄大が走り切り、勝ち越し。後半23分にはスクラムからの展開でパワフルなFB岡田優輝がトライを挙げ、粘る相手を振り切った。
惜敗した國學院栃木の吉岡肇監督は、「これまでの花園の中で、いちばん胸を張って栃木に帰ることができる大会だった」と選手たちの健闘を称えた。
センバツ準優勝校の東海大仰星(大阪)は仙台育英(宮城)から11トライを奪い、69−5と圧倒。湯浅大智監督は「こういう試合は『これで取りたい』という形にとらわれがちだけど、きょうはその場に応じて判断し、引き出しから出せていた」と好発進に満足げだった。
関東チャンピオンの桐蔭学園(神奈川)は初出場の桂(京都)と対戦し、57−5で快勝。
敗れた桂の杉本修尋監督は、「相手はパワーもスピードも予想以上だった。でも選手たちは、いま持っている力はすべて出し切ってくれた。努力していれば夢も現実になると知った彼らは、この先、もっと大きなことがやれると思います」と語った。