国内
2013.09.30
好調キープ。NEC 、新司令塔は『安全運転』。
■ジャパンラグビートップリーグ 2013-2014 第4節
■2013年9月28日/東京・秩父宮ラグビー場
NEC 41-13 NTTドコモ
前半22分、SOウェブ将武は自らトライラインを越えた。(撮影/松本かおり)
今季のNECは、コカコーラWから新加入の元日本代表のSOウェブ将武が好調だ。
来日9年目。端正な日本語と英語を織り交ぜて語る。
「俺の仕事はゲームのマネジメントと、シェイプ(アタックの陣形)のディシジョンメイク」
昨季王者のサントリーを34-33で破った前節(14日・秩父宮)に続き、この日も安全運転でチームを目的地へ届けた。
前半11分、敵陣22メートル線付近右スクラムからボールを受けると、左へゴールラインと平行なパスを放つ。CTBニール・ブリューの懐の深さ、FB窪田幸一郎の勢いある走りを活かし、WTB釜池真道のトライで逆転に成功した(自らゴールも決め7-3)。
流れを掴んだ22分には、NO8土佐誠の突破を起点に球を散らし、最後は自らパスダミーでタックラーを避け、とどめを刺した。前半を27-8とし、3連勝をほぼ手中に収める。
「皆が自分の仕事をした」
司令塔は、素早く所定の立ち位置についた仲間を褒め称えた。
敗者はしばし接点で抗うも、「タックルの受け(身)」が失点に繋がったとLO吉岡宏樹主将。1対1での「受け」が連携ミスを招く悪循環に苦しみ、開幕2連勝後は2連敗。
(文/向 風見也)