つかみ損ねた12年ぶりのW杯切符 女子日本代表、アジア予選決勝で逆転負け
わずか2点差で、サクラフィフティーンが涙をのんだ。2014年にフランスで開催される第7回女子ラグビーワールドカップのアジア代表をかけ、女子15人制日本代表は9月7日に敵地アルマティでカザフスタン代表と対戦し、23−25で敗れた。
2006年、2010年大会のアジア予選で苦汁をなめさせられた因縁の相手と、再びファイナルで対峙した女子日本代表。前半にWTB山口真理恵とNO8マテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェがゴールラインを越え、15−10とリードして折り返したが、後半に2トライ1ゴール1PGを相手に決められ、逆転された。
PGで加点後、力を振り絞り7点差を追ったサクラフィフティーンは、残り時間3分のところでPR齊藤聖奈が執念でトライを奪い、2点差としたものの、コンバージョンキックは決まらず、数分後に無念の最終ホイッスル。女子日本代表は、2002年大会以来となる4度目のワールドカップ出場を逃した。
アジア代表となったカザフスタンは、6大会連続で女子15人制ラグビーの最高峰舞台に挑む。
■女子15人制日本代表 萩本光威ヘッドコーチ コメント
日本代表ゼネラルマネジャーのアレンジと各大学のご協力のおかげで、菅平での合宿では男子選手を相手に練習を行うことができ、選手たちは短期間で素晴らしいタックルにいける選手に成長しました。今日の試合でも、カザフスタンの大型選手相手に勇気あるタックルが数多く見られました。選手たちは本当に良く戦ったと思います。それでも勝てなかったのは、試合の綾を教えきれなかったヘッドコーチの責任です。
■女子15人制日本代表 鈴木実沙紀キャプテン コメント
今日の試合は今の私たちの良いところと悪いところが全部出てしまいました。良いところもたくさん出て、前半をリードして折り返せましたが、積極的に攻めるべきところで消極的になったり、流れが崩れた時にそれを立て直せず、逆に得点を許したり、「ノー・ペナルティー」と言っていたのに反則してしまったりしました。悪いところを少しでも出してしまうと、テストマッチは勝ちきれないということを痛感しました。