国内 2021.11.13

東芝43-33クボタ。プレシーズンマッチは、若手の競演。東芝はSO松永拓朗ら躍動し、昨季4強のクボタを倒す

[ 編集部 ]
東芝43-33クボタ。プレシーズンマッチは、若手の競演。東芝はSO松永拓朗ら躍動し、昨季4強のクボタを倒す
天理大から加入した東芝SO松永拓朗は先発(撮影:長岡洋幸)

 11月13日、クボタスピアーズグラウンド(千葉)で東芝とクボタのプレシーズンマッチが行われた。若手も多く出場した両軍の戦いは、東芝が開始3分でトライを奪うなど積極的に攻めた。後半17分には19点差をつけるなどスコアで大きく先行。後半は特に東芝の接点の強さが光った。

二人めのサポートが早かった東芝(撮影:長岡洋幸)
4月入社で1シーズン目を迎える、明大出身の森勇登(撮影:長岡洋幸)
F Wの突破からチャンスを広げる東芝SH杉山優平(後半)(撮影:長岡洋幸)
素早いサポートでラインブレイクもみせたクボタF L土谷深浩。前半は東芝21-19クボタ。(撮影:長岡洋幸)
トンガの血をひくU20オーストラリア代表のオペティ・ヘル。2019年からクボタ在籍(撮影:長岡洋幸)

 東芝は開始から大きくボールを動かして、長いパス、ワイドなアタックを仕掛けた。開始3分、左端に松岡久善を飛び込ませたトライも、敵陣深くで何度もパスやキャリーを重ねたものだった。

「今取り組んでいる東芝のラグビーを実践している」と小川高廣 共同主将。「横幅いっぱいを使ってフェイズを重ねていくラグビーです」(小川)

 この試合まで、レヴズ戦(17-50)、リコー戦(19-66・第3戦)など大差の負けもあった東芝。この試合では自分たちのスタイルを貫くため、クボタの強みでもあるフィジカル戦を意識した。互いに中盤の反則が多く、東芝のトライも、相手反則からのペナルティキックを生かして、ラインアウトからのモールが起点になったものが多かった。加えて東芝は後半、SO松永拓朗らBKがラインを突破してのチャンスも作った。東芝は前半3トライ、後半4トライを挙げてクボタを突き放した。東芝側が意識したコンタクト場面、その後のブレイクダウンで優位に立ったことで、テンポの速いアタックが実った。

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