田中史朗、今年もオタゴでNZ国内選手権参戦! 山田章仁にもチャンス
ニュージーランドで成長し続ける日本代表SH田中史朗
(撮影:松本かおり)
日本代表SHで、現在はハイランダーズで活躍中の田中史朗(パナソニックワイルドナイツ)が、今年もニュージーランド国内リーグのITMカップでプレーすることが明らかになった。現地の地方紙『オタゴ・デイリー・タイムズ』が5日に報じたもので、昨季ITMカップ2部リーグ(チャンピオンシップ・ディビジョン)でオタゴの中心選手として決勝進出に貢献した田中は、今週、オタゴとの再契約にサインをしたという。記事は、トニー・ブラウンHC(ヘッドコーチ)が明言したと伝えており、指揮官は「彼は世界最高のハーフバックのひとり。オールブラックスをベンチに座らせても大丈夫なほど、期待に応えてくれるプレーヤーはそうはいない」と田中を絶賛した。
今年のスーパーラグビー14試合で、田中は3月22日のチーフス戦を除いて全試合にメンバー入りし、ニュージーランド代表のSHアーロン・スミスを押しのけて3度先発ポジションを奪っている。
田中とともに、昨年のITMカップでオタゴ代表としてプレーした堀江翔太は、今年はパナソニックの新主将に就任しており、ジャパンラグビートップリーグと日本選手権に専念する模様。堀江もスーパーラグビープレーヤーであり、メルボルン・レベルズ(オーストラリア)との契約更新が昨日発表された。
堀江が不在となるオタゴだが、パナソニックのアドバイザーでもあるブラウンHCは、新たな日本人選手が入団する可能性があると言及。現在、オタゴの本拠地ダニーデンに拠点を置いているパナソニックのWTB山田章仁がクラブチームのオタゴユニバーシティで奮闘しており、そこで十分にアピールすることができれば、山田も古豪オタゴの一員として今季ITMカップでプレーするかもしれない。
現在は2部リーグに属するオタゴだが、過去2度ニュージーランド王者になったことがある名門チームである。今年の目標は当然、1部リーグ(プレミアシップ・ディビジョン)昇格。ITMカップ2013は、8月15日に開幕する。