【東京五輪/ラグビー女子】初出場の中国が準々決勝進出 前回銅メダルのカナダはもつれて涙
東京スタジアムで開催されているオリンピックの女子7人制ラグビーは、7月30日、出場12チームによる予選ラウンドの戦いが終わり、準々決勝の組み合わせが決まった。
前日にプールCで2連敗していた日本は、中国にも0-29で敗れ、同組最下位となり、メダル争いから脱落。9位~12位を決めるトーナメントに進むこととなった。
1勝2敗(総勝点5)でプールC3位となったオリンピック初出場の中国は、日本戦の快勝により総得失点差が「マイナス1」となり、総勝点で並んだプールA3位のロシア(ロシア・オリンピック委員会チーム)とプールB3位のカナダがともに得失点差「マイナス12」となったため、3位チームのなかで成績が最上位となった中国の準々決勝進出が決まった。
前回大会銅メダルのカナダは、2試合を終えた時点で中国との得失点差は49点あり有利な立場だったが、プールBの最終戦でフランスに0-31と大敗し、中国は29点プラスしたため逆転となり、カナダは涙をのむこととなった。
ロシアは、雷による1時間半の中断を経て、ニュージーランドに0-33と完敗。
この結果、各プールで3位となったロシアとカナダは、総勝点(5)、得失点差(マイナス12)、トライ数の差(マイナス2)が同数となったため、次の基準となる得点数で比較することになり、ロシアが計47得点、カナダが計45得点だったため、ロシアが準々決勝進出となった。
そのほか、イギリスとフィジーが新たに8強入り。
イギリスはプールAの2戦目でニュージーランドに逆転負けしたものの、1勝1敗で迎えた同組の最終戦ではケニアを31-0で下し、2位通過で準々決勝進出を決めた。
フィジーはプールBの2戦目でカナダを倒し、8強入りをかけた同組最終戦ではブラジルに41-5と快勝した。
前日には4チームが2連勝でひと足先に8強入りを決めており、プールAのニュージーランドとプールBのフランスは3戦全勝の1位通過で弾みをつけ、準々決勝に臨む。
そして、プールCで1位通過となったのはアメリカだ。同組最終戦では前回大会金メダルのオーストラリアに挑み、12点ビハインドから2トライを奪い返し、コンバージョンの差で14-12と逆転勝利を収めた。
オーストラリアは連覇を目指す道のりでつまずいてしまったが、2位通過でノックアウトステージに進む。
各プールの最終成績と、30日夕方におこなわれる準々決勝・9~12位トーナメントの組み合わせは以下のとおり。
<プールA 最終成績>
1位:ニュージーランド 3勝0敗(総勝点:9/得失点差:+60)
2位:イギリス 2勝1敗(総勝点:7/得失点差:+28)
3位:ロシア 1勝2敗(総勝点:5/得失点差:-12)
4位:ケニア 0勝3敗(総勝点:3/得失点差:-76)
<プールB 最終成績>
1位:フランス 3勝0敗(総勝点:9/得失点差:+73)
2位:フィジー 2勝1敗(総勝点:7/得失点差:+43)
3位:カナダ 1勝2敗(総勝点:5/得失点差:-12)
4位:ブラジル 0勝3敗(総勝点:3/得失点差:-104)
<プールC 最終成績>
1位:アメリカ 3勝0敗(総勝点:9/得失点差:+26)
2位:オーストラリア 2勝1敗(総勝点:7/得失点差:+62)
3位:中国 1勝2敗(総勝点:5/得失点差:-1)
4位:日本 0勝3敗(総勝点:3/得失点差:-87)
▼準々決勝 組み合わせ
・ニュージーランド(プールA 1位) vs ロシア(プールA 3位)
・フィジー(プールB 2位) vs オーストラリア(プールC 2位)
・アメリカ(プールC 1位) vs イギリス(プールA 2位)
・フランス(プールB 1位) vs 中国(プールC 3位)
▼9~12位トーナメント 組み合わせ
・カナダ(プールB 3位) vs ブラジル(プールB 4位)
・日本(プールC 4位) vs ケニア(プールA 4位)