豪州ラグビーリーグ界のスターがセブンズ挑戦　2016年オリンピックも視野

　オーストラリアラグビー協会は14日、ラグビーリーグ界（13人制）のスター選手デナン・ケンプと７人制選手契約を結んだと発表した。ＩＲＢセブンズ・ワールドシリーズのロンドン大会（５月21日開幕）に向け準備中の７人制オーストラリア代表チームに合流し、セブンズで経験を積んで来シーズンのスーパーラグビー出場を目指す。同時に、23歳のケンプは2016年のオリンピック出場にも強い意欲を示しており、継続的にセブンズサーキットに参戦するという選択肢もある。
　ケンプは、2007年にラグビーリーグ界の強豪ブリスベン・ブロンコスでプロデビュー。40メートルを4.85秒で走る快足を武器に、デビュー戦でいきなり75メートル独走トライを決め、一気に注目を集めた。もともとはサッカー選手だったこともあり、ゴールキックの能力は高い。身長180センチ、体重88キロ。13人制でのポジションはWTBとFB。
　ラグビーリーグ界の新たな大物がラグビーユニオン（15人制・７人制）に転向してきたことで、オーストラリアラグビー界はますます活気づきそうだ。