セブンズ 2013.03.24

【香港セブンズ現地発】 日本、大一番で屈辱の完封負け コア昇格遠のく

【香港セブンズ現地発】 日本、大一番で屈辱の完封負け コア昇格遠のく


captain


グルジアとの再戦となった準々決勝で突破をはかる坂井主将。日本は0−17で敗れ、コアメンバー入りならず
(撮影:出村謙知)


 


 


 男子7人制日本代表、ロンドン行きならず——。
 大会3日目。日本は来季のセブンズワールドシリーズでのコアチーム入りを争う昇格決定大会出場権を懸けた予選大会準々決勝で、グルジアと対戦。0−17で敗れ、5月11、12日にロンドンで行われる昇格決定大会を経ずに来季のコアチーム入りの可能性はなくなった。


 
「ゲームの入りが全て。ブレイクダウンで相手の圧力に負けた。修正しないといけない」
 前夜、1次リーグ最終戦で同じグルジアに26−7で快勝した後、瀬川智広ヘッドコーチはそんなふうに準々決勝のポイントを語っていた。
 残念ながら、16時間を経ての再戦では、立ち上がりから日本の悪い面ばかりが出る展開となってしまう。
 試合開始から、3回連続でキックオフをキープできず、ブレイクダウンでも劣勢。朝から雨混じりとなった影響もあって、ハンドリングエラーも目立った。
 1分に、敵陣深くまで攻め込みながらノックオンでターンオーバー。日本DFの裏に蹴り込んだボールを再確保したグルジアがそのままボールをキープして先制。4分には、ブレイクダウンでのターンオーバーから再びボールを足にかけられ、連続トライを許してしまう。
「一番恐れていたことが起きてしまった」(坂井克行主将)
「裏へのキックという相手の想定外の攻撃で全体がパニックになって、立て直せなかった」(成田秀悦)
 前半はそのまま10−0で終了。


 後半、日本は橋野皓介、原田季郎という決定力のあるBK陣を投入したが、最後まで流れを変えられず、逆に終了2分前に決定的な3トライ目を奪われて、屈辱の完封負け。



 セブンズワールドシリーズのコアメンバー入りは、2014−15シーズン以降に持ち越しとなった。
「ブレイクダウンを有効に作って、空いたスペースにボールを運ぶ自分たちのスタイルは世界に通用した。ただ、コンタクトエリアでサポートが遅いと世界ではうまくいかない。東京セブンズに向けて、修正していきたい」
 大会終了後、そう総括した坂井主将をはじめとする7人制男子日本代表メンバーは25日に帰国。
 来週末に控える東京セブンズに、気持ちを切り替えて、臨むことになる。


 (文・出村謙知)

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