Ｗ杯優勝戦士アダム・トムソン　２年契約でキヤノン入りへ

マコウ主将やソニービルらとともにワールドカップ優勝を喜ぶトムソン
（写真右から３人目／撮影：Yasu Takahashi, Nichigo Press）

　2011年ワールドカップ優勝メンバーのFLアダム・トムソン（30歳）が、ジャパンラグビートップリーグチームのキヤノンイーグルスに入団することが明らかになった。21日にニュージーランドのテレビ局『TVNZ』などが報じたもので、テストマッチ29キャップを持つその元オールブラックスはキヤノンとの２年契約にサインをしたという。
　ニュージーランド代表として昨年末の欧州遠征にも参加したトムソンだが、2013スーパーラグビーに向けて古巣ハイランダーズからは構想外となり、去就が注目されていた。
　新しく挑戦できる場所をつかんだトムソンは、「キヤノンイーグルスで次のステージへ乗り出すこととなり、とても興奮している。オタゴ、ハイランダーズ、そしてオールブラックスでの経歴を誇りに、謙虚な気持ちでがんばりたい」と地元メディアに対してコメントを発表した。
　キヤノンには、ワールドカップで一緒に戦った元ニュージーランド代表のCTBアイザイア・トエアバや、ハイランダーズでチームメイトだったSOカラム・ブルース、LOケーン・トンプソンがおり、環境面での心配はなさそうだ。
　トップリーグ初挑戦だった2012−13シーズンを３勝10敗の11位で終えたキヤノン。白星は少なかったが、東芝に15-21、神戸製鋼に22-32、トヨタ自動車とは26-34、近鉄には39-44と、強豪相手にも好勝負が続いたことから、来季は上位進出が期待される。