サニックスでも尊敬された“ラインアウト博士”パーリング、豪代表FWコーチに就任
かつて宗像サニックスブルースの一員としてジャパンラグビートップリーグでプレーした元イングランド代表ロックのジェフ・パーリングが、オーストラリア代表“ワラビーズ”のコーチングスタッフに加わることが9月18日に発表された。
デイヴ・レニー新ヘッドコーチが率いる新体制となったワラビーズで、フォワードコーチとして、特にラインアウトの強化に取り組む。
パーリングはイングランド代表で29キャップを重ね、自国で開催された2015年のワールドカップでは全4試合に先発出場。4年に一度結成されるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズには2013年のオーストラリア遠征で選ばれテストマッチ3試合でプレーし、ライオンズにとって16年ぶりのテストシリーズ勝ち越しに貢献した。
クラブチームのレスター・タイガースやエクセター・チーフスでも栄冠に輝いたパーリングは、研究熱心で“ラインアウトマスター”と呼ばれ、「ほかの国でも異なるラグビーを学びたい」と来日し、宗像サニックスブルースで2017年から2季プレー。2018年にはオーストラリアのメルボルン・レベルズに加入してスーパーラグビーにも挑戦し、サニックスとレベルズではラインアウトコーチも務めた。
レベルズが今年、スーパーラグビーAUでプレーオフ進出を果たした裏には、パーリングの存在も大きかったと言われている。選手の間で非常に尊敬されるコーチと評判だった。
豊富な知識と経験を、平均年齢24歳と若くなった新生ワラビーズでも活かすことになったパーリングは、「テストシーズンに向けてデイヴのコーチングチームに加わる機会を得られたことは、本当に名誉なことです。すばらしい才能を持った選手が多く、彼らには大きな期待を寄せており、指導するのを楽しみにしています」とコメントした。