クボタがイースト全勝優勝 敗れた三菱重工相模原はトップチャレンジ2へ
クボタのCTB立川理道
(撮影:BBM)
東京・秩父宮ラグビー場で12月1日、トップイーストリーグ・ディビジョン1(関東)の全勝対決が行われ、クボタスピアーズが23−20で三菱重工相模原ダイナボアーズを破り、9勝0敗(勝点44)で優勝を決めた。
試合は前半3分すぎ、クボタがゴール前ラインアウトからモールで押し、LO鈴木康太が押さえて先制。9分には、22メートル内右を切り裂いたCTB立川理道がオフロードでWTB柴原英孝につなぎ、2トライ目が生まれた。対する三菱重工相模原は31分、テンポよく敵陣深くに入り、最後はWTB椚露輝が抜けてグラウンディング。前半を10−7と、クボタが3点リードして折り返した。
早めに追いつきたいダイナボアーズは49分、SOデイヴ・ウォルダーのペナルティゴール(PG)成功で同点。そして57分、テストマッチで世界歴代3位のトライ記録を持つ元ウエールズ代表のスーパースター、シェーン・ウィリアムズが秩父宮のピッチに足を踏み入れた。
しかし、シェーンの大暴れを簡単には許さないクボタ。58分、SOカート・モラスがディフェンダー不在のゴール前右サイドにキックパスを放ち、大外に残っていたWTB柴原が確実にフィニッシュして再びリードを奪った。それでも三菱重工相模原は69分、シェーン・ウィリアムズからのクイックパスを受けたWTB大和田祐司が左隅に飛び込み、同点ゴールにつながるトライを決めた。
そして74分、SH西舘健太のPGで三菱重工相模原がついに逆転する。逃げ切れば、トップリーグ昇格へ大きく前進するところだったが、78分、クボタは立川がPG成功。日本代表で経験を積んだ立川はロスタイムにもきっちりPGをねじこみ、クボタが激闘をものにした。
3季ぶりのトップリーグ復帰を目指すクボタは、来年1月5日から始まるトップチャレンジ1へ出場する。4チームが集うその戦いで2位以上に入れば、自動昇格となり、来季トップリーグへの参戦が決まる。一方、惜敗した三菱重工相模原にも昇格のチャンスは残っており、トップチャレンジ2からの生き残りをかけ、まずは今月9日に、トップウェストA(関西)で2位だったホンダヒートと対戦する。