海外 2020.05.14

2015W杯トライ王のサヴェア兄がトゥーロン退団。次は日本も選択肢? 13人制転向も。

[ 編集部 ]
2015W杯トライ王のサヴェア兄がトゥーロン退団。次は日本も選択肢? 13人制転向も。
世界屈指のトライゲッターと呼ばれたジュリアン・サヴェア(Photo: Getty Images)


 2015年のラグビーワールドカップで1大会最多トライ記録に並ぶ8トライを挙げるなどしてニュージーランド代表“オールブラックス”の連覇に貢献し、ワールドラグビーの年間最優秀選手賞に2度ノミネートされたこともあるジュリアン・サヴェア(29歳)が、2018年から2季過ごしたフランスのトゥーロンを退団したことを発表した。
 進路は未定で、ニュージーランドラグビー界復帰や、NRL(ラグビーリーグ=13人制)への転向、そして日本行きも噂されている。

 身長192センチ、体重108キロのパワフルなウイングで、「ザ・バス」の異名を持つサヴェアは、2012年から2017年にかけてテストマッチ54試合に出場し、世界歴代9位タイの46トライを記録。数々のスーパースターを輩出してきたオールブラックスの歴史のなかでも、トップのダグ・ハウレット(49トライ)に次ぎ、クリスチャン・カレンとジョー・ロコゾコに並ぶ偉大なフィニッシャーである。

 トゥーロンでは期待に応えるような活躍が少なく、2019-2020シーズンは新型コロナウイルスの影響で思い通りに終わらせることができなかったということもあり、自身のインスタグラムでは「ほろ苦い思い」をつづっている。しかし、貴重な経験だったことは間違いなく、チームメイトやサポートしてくれた人たちへの感謝とともに、「この先の次の旅にとても興奮している」とも述べており、“バス”は新たな目的地へ向かうための準備をしていく。

 ニュージーランドラグビー界復帰となれば、弟のアーディー・サヴェア(オールブラックスFL、2019年のNZ年間最優秀選手)もいる古巣のハリケーンズが有力視されるが、インスタグラムで公開した弟とのビデオチャットでは、いくつか選択肢があることを示唆。世界的にコロナ禍は続いており、すべてが落ち着くのを待っている状態だとしたうえで、「理想的にはハリケーンズの仲間たちのもとへ戻りたいが、そうならない場合は、他のオプションを見る。それは別のフランチャイズかもしれないし、日本かもしれない。ウォーリアーズ(オークランドを拠点とする13人制のNRLチーム)かもしれないし、わからない」と話した。

 フィールド復帰は2021年になることを覚悟し、今年の残り期間はトレーニングに費やす予定だという。
 トゥーロンではミッドフィールド(12番、13番)も経験しており、どこへ移籍しても、新しいジュリアン・サヴェアを見せてくれるに違いない。

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