全国高校V候補の常翔学園、御所実も花園へ 残る予選は23日
新たに9チームが第92回全国高校ラグビー大会出場を決めた。11月18日に各地区の予選を制し、高校ラグビーマンの聖地『花園』へ向かうことになったのは、東海大翔洋(静岡)、光泉(滋賀)、常翔学園(大阪第1)、大阪朝鮮(大阪第2)、大阪桐蔭(大阪第3)、御所実業(奈良)、倉吉総合産業(鳥取)、尾道(広島)、大分舞鶴(大分)。
強豪校ひしめく大阪では、日本一の経験がある東海大仰星、常翔啓光学園などが涙をのんだ。
前年度全国大会の準優勝チームであり、今春のサニックス・ワールドラグビーユース交流大会で日本勢として唯一ベスト4入りしていた東海大仰星は、大阪第1地区予選決勝で常翔学園と対戦し、21−34で敗れた。第91回全国大会ベスト4の常翔学園は2年連続33回目の大舞台となり、17季ぶりの優勝を狙いに行く。日本の高校ラグビー界でトップクラスの攻撃力を持つ重一生はFBからSHに転向して新境地を開いており、花園での大暴れが期待される。
校名が啓光学園だった時代に、戦後唯一の全国高校ラグビー大会4連覇を達成した名門、常翔啓光学園は、大阪府第2地区トーナメント決勝で大阪朝鮮高級学校と対戦し、7−14と惜敗した。大阪朝高は4年連続7回目の花園に挑む。
そして大阪第3地区では、昨年度の予選決勝で1点差に泣いた大阪桐蔭が、30−14で同志社香里を下し、2年ぶり7回目の切符をつかんだ。
前年度の花園で4強入りした御所実業は、24−19で天理との激戦をものにし、5年連続8回目の奈良県優勝に輝いた。先制トライを許したものの、モール攻撃で同点に追いついた御所実は、7−7で迎えた後半4分、FWがゴール前で突進を繰り返し、逆転トライを獲得。その後2点差に迫られたが、走力も発揮してさらに2トライを追加し、粘る天理を振り切った。
静岡では、東海大翔洋が4年ぶり9回目の代表権を獲得した。決勝は、1年前に花園を経験している浜松工業と対戦。12−15と3点差を追う東海大翔洋は後半14分、FL鈴木天真が逆転トライを決めると、終盤の相手の猛攻をしのぎ、17‐15で歓喜の瞬間を迎えた。
光泉は55−0で八幡工業に完勝し、秋の滋賀県で2年連続4回目の優勝を遂げた。広島の尾道も攻撃力を発揮し、予選決勝では崇徳から15トライを奪って85−0。冬の大舞台は、6年連続7回目のチャレンジとなる。鳥取では、倉吉総合産業が20−15で倉吉北に逆転勝ちし、2年ぶり3回目の花園切符を手にしている。
そして、1975年(第54回大会)に日本一の歴史を持つ古豪・大分舞鶴は、36−7で大分雄城台を退け、27年連続51回目の全国高校ラグビー大会出場を決めた。
夢の舞台に進めるのはあと9校。今週23日に全出場チームが揃う。
地区 | 第92回全国高校大会 代表出場校 (全国大会出場回数) |
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北北海道 | 遠軽高校 (3年連続8回目) |
南北海道 | 札幌山の手高校 (13年連続13回目) |
青森 | 青森北高校 (2年連続14回目) |
岩手 | 黒沢尻北高校 (7年ぶり3回目) |
秋田 | 秋田工業高校 (2年ぶり64回目) |
宮城 | 仙台育英学園高校 (17年連続19回目) |
山形 | 山形中央高校 (15年連続21回目) |
福島 | 平工業高校 (4年ぶり13回目) |
茨城 | 茗渓学園高校 (3年ぶり18回目) |
栃木 | 國學院大學栃木高校 (13年連続18回目) |
群馬 | 太田高校 (初出場) |
埼玉 | 深谷高校 (5年連続6回目) |
千葉 | 11月23日決勝/流経大柏 vs. 市立船橋 |
東京第1 | 國學院久我山高校 (22年連続38回目) |
東京第2 | 東京高校 (2年連続9回目) |
神奈川 | 11月23日決勝/桐蔭学園 vs. 慶應義塾 |
山梨 | 日川高校 (7年連続42回目) |
新潟 | 新潟工業 (9年連続37回目) |
富山 | 富山第一高校 (2年連続7回目) |
石川 | 日本航空高校石川 (8年連続8回目) |
福井 | 若狭東高校 (2年連続26回目) |
長野 | 岡谷工業高校 (2年ぶり25回目) |
岐阜 | 11月23日決勝/関商工 vs. 岐阜工 |
静岡 | 東海大翔洋高校 (4年ぶり9回目) |
愛知 | 西陵高校 (3年ぶり39回目) |
三重 | 11月23日決勝/朝明 vs. 四日市農芸 |
滋賀 | 光泉高校 (2年連続4回目) |
京都 | 伏見工業高校 (2年ぶり19回目) |
大阪第1 | 常翔学園高校 (2年連続33回目) |
大阪第2 | 大阪朝鮮高級学校 (4年連続7回目) |
大阪第3 | 大阪桐蔭高校 (2年ぶり7回目) |
兵庫 | 11月23日決勝/報徳学園 vs. 関西学院 |
奈良 | 御所実業高校 (5年連続8回目) |
和歌山 | 和歌山工業高校 (4年連続20回目) |
鳥取 | 倉吉総合産業高校 (2年ぶり3回目) |
島根 | 石見智翠館高校 (22年連続22回目) |
岡山 | 倉敷工業高校 (2年ぶり3回目) |
広島 | 尾道高校 (6年連続7回目) |
山口 | 11月23日決勝/萩商工 vs. 大津・大津緑洋 |
徳島 | 貞光工業高校 (5年連続23回目) |
香川 | 坂出工業高校 (2年連続20回目) |
愛媛 | 11月23日決勝/北条 vs. 三島 |
高知 | 土佐塾高校 (5年ぶり12回目) |
福岡 | 東福岡高校 (13年連続23回目) |
佐賀 | 佐賀工業高校 (31年連続41回目) |
長崎 | 11月23日決勝/長崎南山 vs. 長崎北陽台 |
熊本 | 11月23日決勝/熊本西 vs. 荒尾 |
大分 | 大分舞鶴高校 (27年連続51回目) |
宮崎 | 高鍋高校 (2年連続20回目) |
鹿児島 | 鹿児島実業高校 (2年ぶり14回目) |
沖縄 | コザ高校 (2年連続12回目) |