京都決戦は伏見工が逆転優勝! 土佐塾は5年ぶり花園へ
新たに10校が、花園行きを決めた。11月11日、1都1府7県で第92回全国高校ラグビー大会の予選決勝が行われ、茗溪学園(茨城)、國學院久我山(東京第1)、東京(東京第2)、日川(山梨)、若狭東(福井)、伏見工業(京都)、坂出工業(香川)、土佐塾(高知)、高鍋(宮崎)、鹿児島実業(鹿児島)が栄冠に輝いた。
雨のなか行われた京都決戦。昨年のファイナルで苦汁をなめさせられた相手、京都成章に挑んだ伏見工業は、16−14と逆転勝ちし、2年ぶり19回目の花園行き切符をつかんだ。
10番を着た松田力也キャプテンのペナルティゴール(PG)2本で、序盤は伏見工がリードするも、連覇を目指す京都成章はFWがモールで押して2トライを奪い逆転した。しかし、伝統の赤いジャージーを着た若人はバックスが躍動して反撃し、前半終了前、ジュニア・ジャパンのSO松田が鋭いステップでゴール前まで切り込むと、右サイドをトップスピードで上がってきたFB尾崎晟也につないでトライ。11−14で折り返した。
後半はしばらくスコアボードが動かなかったが、残り時間約6分の場面で、伏見工は自陣22メートルラインからボールを回し、U17日本代表でもある俊足FB尾崎が右サイドを突破、タックラーを3人かわし、一気に右隅へ飛び込んだ。これが決勝点となり、伏見工が歓喜の瞬間を迎えた。
山梨県決勝で桂と対戦した日川は、PGで先制されたものの、NO8赤池海のトライで逆転。後半の立ち上がりにCTB佐藤凌右がゴールラインを越えて主導権を握った日川は、手堅いディフェンスで相手にトライを許さず、29−3で勝利し、7年連続42回目の優勝を遂げた。
東京都第1地区では、日本一を目指す國學院久我山が53−5で明大中野を破り、22年連続38回目の大舞台へ。東京都第2地区の決勝は、昨年も全国大会を経験している東京高校が12−7で目黒学院高校との手に汗握る攻防を制し、9回目の花園出場権を手にした。
春のセンバツで全国ベスト8の茗溪学園は、64−10で清真学園を圧倒して茨城県の頂点に立ち、3年ぶり18回目の冬の大舞台参戦となる。福井県では、若狭東が29−7で若狭に快勝し、2年連続26回目の優勝を果たした。
四国では、坂出工業が三豊工業との香川県決勝を31−29で競り勝ち、2年連続20回目の代表権獲得。土佐塾は5−0で高知中央との接戦を制し、5年ぶり12回目の花園行き切符をものにした。
そして九州では、高鍋が4トライを奪って27−0で日向を下し、2年連続25回目の宮崎県制覇。2年連続で鹿児島工業と決勝戦を戦った鹿児島実業は、41−0で2年ぶり15度目の優勝に輝き、12月27日に開幕する全国大会出場を決めた。