国内 2020.04.15

明大の「8」は春からNTTコムへ。坂和樹は「真っ向勝負」だけじゃない。

[ 向 風見也 ]
明大の「8」は春からNTTコムへ。坂和樹は「真っ向勝負」だけじゃない。
明大時代の坂和樹。今春からシャイニングアークスの一員に(撮影:向 風見也)


 今季から国内トップリーグのNTTコムに入る坂和樹は、一昨季に大学日本一、昨季も大学選手権準優勝と上位に食い込んだ明大の正NO8だった。

 身長182センチ、体重105キロと決して大柄ではないが、突破力は大学トップクラス。「真っ向勝負」との宣言通り勢いに乗って壁を壊すのだが、ぶつかり合う瞬間にはタックラーの芯から逃れる意識ものぞかせる。捕まった後に数センチでも前に出られるよう、捕まる前にフットワークを利かせる。

「真正面からぶつかってゲインラインを切っても(防御に絡まれるなどして)テンポがスローになる時がある。(タックラーとの接点を)ずらしてゲインライン(攻防の境界線)を切る選手の方が、チームにテンポが出せる」

 何より攻撃力で評価される選手にあって、下働きでも存在感を示す。相手の接点に絡む。攻めを鈍らせる。倒れたらすぐに起き上がる。

「寝ているプレーヤーは基本的に何もできない。速く立って、できることを探す。ディフェンスは、自分たちのボールを奪うのが目的。ただ受けるのではなく、前に出て身体を張る」

 明大中野八王子中、高を経て明大入り。2年時から1軍で出番を得てきた。新天地でも早期の主力入りを目指すか。

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