欧州6か国対抗開幕　ウェールズはイタリアに完勝、アイルランドはスコットランドに競り勝つ。

　ラグビーワールドカップ日本大会の熱闘が終わって3か月、ヨーロッパでは新たなインターナショナルシーズンが始まり、強豪6か国が競うシックスネーションズが現地時間2月1日に開幕した。

　昨年のワールドカップで4強入りしたウェールズ代表は、12年続いたウォーレン・ガットランド体制を終えてウェイン・ピヴァック新ヘッドコーチが率いる新チームとなり、地元カーディフでイタリア代表と対戦、42－0で初陣を勝利で飾った。ウェールズは前回大会の王者であり、連覇へ向けて好スタートとなった。
　ウェールズは序盤にSOダン・ビガーがPGで得点を重ね、昨年のワールドカップで最多トライゲッターとなったWTBジョシュ・アダムズによる2トライなどで前半を21－0とリード。後半は、この日が代表デビューだったCTBニック・トンプキンズや、13番での起用となったジョージ・ノースも躍動し、最後はアダムズがハットトリック達成で締めくくった。

　アンディ・ファレル新ヘッドコーチ、ジョニー・セクストン新キャプテンという新体制となり、2年ぶりの欧州制覇を目指すアイルランド代表は、地元ダブリンにスコットランド代表を迎え、19－12で競り勝った。
　相手に先制を許したアイルランドだったが、前半9分に敵陣深くへ入り、SOセクストンがゴールラインを越えて逆転。これが、両チーム通じてこの試合唯一のトライとなり、アイルランドは堅守も発揮してスコットランドを退けた。