日本代表・ジョセフHC、「新リーグは1月〜5月開催が理想」
日本代表の指揮官を続ける理由は2つある。
1月29日、日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチが記者会見を開き、今後の代表強化について話した。藤井雄一郎強化委員長も同席した。
2019年のワールドカップで史上初の8強入りを果たした同代表。チームを成功に導いたジョセフHCは大会後に日本協会から続投要請を受け、2023年大会に向けてふたたび指揮を執ることになった。
同協会が続投要請を決めたのが昨年10月24日。その後、藤井強化委員長が交渉して合意に達した。
今回の会見では大役を引き受けた理由を、「日本という国と、(選手や周囲にいる人たちを含めた)日本の人たちのことを愛しています。そして、この仕事を続けていく責任がある」とあらためて話した。
日本代表の躍進でラグビーブームが訪れた。その波を継続させるためにも、日本代表は強くあり続けないといけない。その責務をやり遂げる責任感だ。
ワールドカップの成功を支えた大きな理由を、「選手の取り組み次第でやろうとしたことを成し遂げられると証明できたと思う」と話し、日本代表の選手たちのコンディショニングを整えられたことが好結果を呼んだとした。
選手たちのウェルフェアの大切さを強調し、トップリーグの開催時期について「(国際交流期間の7月、11月と重ならない)現在のような1月〜5月が適正だと思う」と話した。
理想とするトップリーグ開催時期となった場合、同リーグ終了後に強化合宿とテストマッチに向けてのウォームアップゲームを実施できるし、それらは必要なことと言った。
また、先のワールドカップでの成功はサンウルブズの存在が大きかったと話し、それが2020年を最後になくなる現実を踏まえ、新たな強化策が求められるとした。
その点については藤井強化委員長が話し、トップリーグのレベルアップの動向も見たいと前置きした上で、「海外に行っての代表強化も必要と考えている」。テストマッチ以外の場で国際経験を積むことを指揮官が望んでいると伝えた。
ピッチの上でのパフォーマンスについては、アンストラクチャーの状況に持ち込む戦い方の導入→トライ&エラー→理解→自信→成功と歩んだワールドカップまでの道程を振り返り、大枠を維持しながら、ラグビーの変化に対応しながら進化させる。
2023年のワールドカップに向け『One Team』のチームスピリットを継続するだけでなく、新たなリーダーたちの養成も含め、結束をもっと高めていきたいと決意を口にした。