Aシードの御所実が花園好発進。日本航空石川、佐賀工、中部大春日丘も3回戦へ。
第99回全国高校ラグビー大会は12月30日、雨の東大阪市花園ラグビー場で2回戦がおこなわれ、シード校が登場。午前中には、御所実業(奈良)、日本航空石川(石川)、佐賀工業(佐賀)、中部大春日丘(愛知)などが勝って3回戦進出を決めた。
春の全国選抜大会で準優勝だったAシードの御所実は朝明(三重)と対戦し、79-0と圧倒。
前半3分にキックパスから先制すると、5分にはカウンターでWTB須股草太のビッグゲインからチャンスとなり、つないでFB石岡玲英がフィニッシュ。9分にはPR島田彪雅がディフェンス裏にボールを蹴り、さらにWTB須股が巧みに足でコントロールし、連続トライとなった。12分にはFB石岡が躍動して自陣から60メートル以上走り切り、点差を拡大。御所実のアタックはテンポが速く、ターンオーバーからの切り返しが光り、力強いドライビングモールも見せた。
Bシードの日本航空石川は城東(徳島)と対戦し、39-0で快勝した。
前半21分、日本航空石川はターンオーバーから攻め込み、キック&チェイスでボールを確保したCTB大村亮介が先制。23分にはFL青柿研児がハーフウェイから抜けて走り切った。後半は、モールから持ち出したNO8パトリック・ヴァカタがインゴールに突っ込むなど4トライを追加し、城東を退けた。
Bシードの佐賀工は若狭東(福井)とぶつかり、97-0と大勝した。
主将のCTB三良煕三郎や、元日本代表FB立川剛士さんの息子であるSO立川大輝などが鮮やかな走りを披露。FWもNO8石川空悟などボールキャリーの強い選手が多く、スクラムでもプレッシャーをかけ得点につなげた。後半にはラインアウトスチールから強力なドライビングモールで得点するなど、安定したセットピースを活かした。
Bシードの中部大春日丘は札幌山の手(南北海道)と対戦し、19-0で競り勝った。
開始早々、FL吉田柊也がキックチャージから先制。札幌山の手も奮闘し接戦となったが、中部大春日丘は7-0で迎えた後半10分、敵陣22メートルライン手前のスクラムからボールをもらったSH宮坂航生が軽快なステップとスピードで一気にゴールに迫り、FWがパワープレーで得点。18分にはモールを形成しロングドライブで敵陣深くに入り、密集から抜けたCTB笠井将英がフィニッシュし勝利を引き寄せた。