国内 2012.09.15

対抗戦屈指の好カード 攻撃型にシフトの筑波大×地獄乗り越えた慶大 16日

対抗戦屈指の好カード 攻撃型にシフトの筑波大×地獄乗り越えた慶大 16日

 関東大学対抗戦Aは16日、東京・秩父宮ラグビー場で屈指の好カードが組まれている。昨季同率2位で近年は全国高校ラグビーを沸かせた有力株が揃う筑波大と、同5位で日本ラグビー最古参の慶大が激突。前者は攻撃的スタイルへの転換を、後者は伝統的スタイルへの回帰を目指している。
 桐蔭学園高で育った好ランナーで日本代表のWTB竹中祥、一昨年度の全国高校ラグビーを制した東福岡で主将だったFL水上彰太らを擁し、昨季は創部史上初の大学選手権4強入りを果たした筑波大。ここ数年、推薦入学制度の拡大などにより好選手を相次ぎ入部させている。古川拓夫監督は「少しずつ支援の強化が進んできて、今年は勝負の年」と語った。「これまでは防御に注力してきましたが、それでは勝ち切れない。ボールを持ち続けるなかで筑波の強みを出すポゼッションラグビーを目指す」と宣言する。
 一方、前年度は対抗戦で3勝4敗、大学選手権では2回戦敗退と苦しんだ慶大。8月上旬に行う恒例の山中湖合宿では、1日4度の練習をするなど厳しい鍛錬を重ねた。「我々は2流。効率の良い練習で勝てるほど甘くはない」と就任2年目の田中真一監督。特に、タックルとボール争奪局面でのプレーに磨きをかけたとし、「まずは目の前の1戦、1戦に全力を尽くす。筑波大戦に全力で傾注していきたい」と話した。
 両校の一戦は15時、キックオフ。


(文・向 風見也)


 

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