コラム 2019.12.02

【ラグリパWest】坂尻龍之介、もうじき150キロ[東海大大阪仰星コーチ]

[ 鎮 勝也 ]
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【ラグリパWest】坂尻龍之介、もうじき150キロ[東海大大阪仰星コーチ]
東海大大阪仰星の坂尻龍之介コーチ。150キロ近い体重を生かし、スクラム練習の台になる。右は大阪府予選決勝後、記者に囲まれるFB谷口宜顕



 今の体重を自己申告する。
「142、3キロだと思います」
 もうじき150の大台に届く。
 坂尻龍之介は元プロップ。母校でもある東海大大阪仰星のコーチをつとめる。

 11月に閉幕したワールドカップ日本大会参加の20チームを調べてみる。
 坂尻より目方のある選手は…。
 あっ、いた。
 トンガ代表のベン・タメイフナ。同じ位置で155キロ。負けたのは1人だけだった。

 世界2位の重さを持つ坂尻は高校ラグビーの指導者としては最重量に違いない。

 パンツのサイズはXLの前に4か5がつく。ユニクロのネットストアのお得意さまだ。
「アシックスなんかを着たいんですけど、サイズがありません」
 優先順位はブランドやデザインや色より、サイズの有無である。

 東海大時代には110キロなかった。卒業から6年目で30キロ以上も増えた。
「人間ってこんなに太れるもんなんや、と思いました」
 理由を簡単に分析する。
「運動をしなくなりました。でもごはんは普通に食べています」
 カレーが大好き。最後の晩餐に決めている。一度に3、4杯は食べる。太さ一直線だ。

 ラグビー指導において、増量はよいこともある。
「スクラム練習には、ちょっと入るだけですが、スパイクを履かず、ランニングシューズでやってもまったく押されません」
 上でやることを想像すれば、今、世界のトップの重みに慣れるのはアドバンテージになる。

 フランカー出身の監督・湯浅大智からはスクラムを任されている。
「僕の未熟さもあってまだまだ教え切れていません。やるからには常翔くらいの強さになるようにしないといけません」
 伝統として8人の組み合いに時間を割き続ける同じ府内のライバルを挙げた。


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