国内
2012.08.29
NTTコム 林新監督 「向こうにとっては難しい時期」
日本最高峰であるラグビートップリーグ(TL)で昨季9位のNTTコムは9月1日、東京・秩父宮ラグビー場で開幕節を戦う(19時キックオフ)。TL発足以来常に4強入りする東芝を相手に、林雅人新監督は「負けてもともと」としつつも勝算も語る。
昨季の同部ヘッドコーチから昇格した林監督は、慶大前監督で過去には日本代表コーチなども歴任した理論派だ。新シーズンに向けては「強いところとは最初に当たった方がいい」と独自の理論を構築。昨季は2011年11月13日の第3節、のちに王者となるサントリーに10−17と善戦(宮城・ユアテックスタジアム)している。「ウチの状態が、相手にとっての最悪な時期に来た(合致した)」と振り返っていた。今季は第1節で東芝と、第2節では昨季準優勝のパナソニックと戦うなど序盤から強豪とぶつかるが、指揮官は「(シーズン序盤は)向こうにとっては難しい時期。当たるタイミングとしてはいい」と話した。
「昨季の91試合で、下の順位のチームが上の順位のチームに勝った試合が17試合。引き分けの2試合を入れると5試合に1回の割合で番狂わせが起こる。奇跡じゃないんです」
豊富なデータベースには、相手に有利なものもある。そんななか林監督は、自チームに有利なもののみを取捨選択している。
(文・向 風見也)