国内 2012.08.29

東芝LO大野 「開幕前のいい緊張感は10年経っても変わらない」

東芝LO大野 「開幕前のいい緊張感は10年経っても変わらない」

 東芝は9月1日、日本最高峰であるラグビートップリーグ(TL)の初戦を迎える。日本代表の常連でもあるLO大野均は今季、入部12年目となる。
 TL発足以来常に4強入りし2008、09年度は王者となった東芝だが、これまで2季連続で無冠に終わっている。大野は「ここ2年間はタイトルを獲れていない。今年は東芝のプライドを見せないといけないと、自分的にも思います」と決意を新たにした。
 28日夜の練習ではレギュラー陣が相次ぎ負傷。右ひざを痛め途中でグラウンドを退いたFLマイケル・リーチは病院に直行した。しかし、和田賢一監督は「(リーチは)大丈夫でしょう。本人は『行けます(試合には出られる)』と言っている。これだけA(主力組)に怪我人が出たというのは、B(控え組)に悔しいという思いが出てきたということ」。チームから感じられる熱量を評価した。
 この日の過酷な練習について「まぁ、シーズン中はこんなものなんで」と話す大野は、01年度に入社。今季で10シーズン目となるTLの発足時を知る希少な存在だ。「開幕前のいい緊張感、チームの勝利を最優先するというの(気持ち)は10年経っても変わらないですね」とこれまでを振り返る。
「でも、長く日本代表でプレーしたいという気持ちは(以前より)強くなっているかもしれません。10年前は全く考えていなかったことだけど、TL2年目から毎年選ばれるようになって……」
 1日、東京・秩父宮ラグビー場でNTTコムと戦う(19時キックオフ)。代表入りへの前提として「東芝での試合に出続けて、優勝する」ことを「大前提」とする。


(文・向 風見也)


 

PICK UP