ロンドンから東京へ自転車で。2人のラグビーマンの、クレイジーでシリアスな挑戦
2018年1月のある日。ナショナルリーグ・ワン(プレミアシップの2つ下。イングランドラグビーの3部リーグ)の、ビショップス・ストートフォードRFC所属の二人のラグビーマンが、ビールの勢いで、突拍子もない話を始めた。
「ロンドンから東京まで、自転車に乗ってワールドカップを観に行こう」
ふたりの若者が酒の勢いで始めたこの話しは、あっという間に周囲の知人・友人に広がり、1か月もすると、もはや後戻りなど出来ない程に多くの人からの期待を背負ってしまった。
2019年の3月にロンドンを発った。ワールドカップが始まる9月に日本に到着する予定。約9600キロの壮大な旅の計画だ。
挑戦に挑むのは、それまでスポーツビジネス・マネジメント会社に勤めていた、ジョージ・カレンさんと、英国海軍で士官を勤めていたベンジャミン・クックさん。ポジションはそれぞれ、スタンドオフとフランカー。ともに26歳でこの旅に挑戦する。
1年以上かけて入念に計画されたこの旅は、転職エージェント大手のロバート・ウォルターズをはじめ、複数のスポンサー企業のサポートを獲得した。
同時にモーベンバー(男性のみの病気、前立腺がんの研究や患者の治療に資金が送られるチャリティ)と、ラグビーの練習中に心不全で亡くなったこの2人の友人への思いを込めた基金(若手スポーツ選手の心不全と、メンタルヘルス問題をサポート)への募金宣伝活動もおこなう。こうした活動は英国の大手メディアにも紹介され、2人はプレミアリーグ所属の、ハーレクインズ主催のチャリティイベントにも登場している。
(募金ページ:https://uk.virginmoneygiving.com/fundraiser-display/showROFundraiserPage?userUrl=TheHairyHandlebars&isTeam=true)