海外 2012.07.08

スーパー15 ストーマーズ南ア制覇 ハイランダーズ脱落

スーパー15 ストーマーズ南ア制覇 ハイランダーズ脱落

 南半球スーパーラグビーの第17節が週末に行われ、敵地でチーターズに13−6で勝ったストーマーズが、プレーオフ進出とともに2年連続の南アフリカ・カンファレンス1位を決めた。15試合を終えて、トライ獲得総数(26)は全15チームでワーストながら、被18トライは断トツで少なく、最大の武器であるディフェンスで悲願の初優勝を狙う。
 南アでストーマーズを猛追していたブルズは敵地でシャークスに10−32と完敗。南ア代表のスターBKフランソワ・ステインが3年ぶりにフランスから復帰したシャークスは、4トライでボーナスポイントを獲得し、勝点(54)でブルズに並んだ。南ア・トロフィーはストーマーズに譲ったものの、ベスト6ならば優勝争いには残るため、現在総合5位のブルズと6位シャークスが最終戦でともにボーナスポイント付きで勝利すれば、他チームの結果に関係なく6強入り。実現すれば、初めて南ア勢3チームが一緒にプレーオフを戦うこととなる。


 


 17節が始まる前、上位9チームがノックアウトステージへの可能性を残していたが、ハイランダーズ(NZ)は前王者レッズ(豪州)に13−19で屈し、唯一、脱落が決定した。今年でチームを去る元オールブラックスのSHジミー・カウワンやイングランド代表のルースFWジェームズ・ハスケルなどが奮闘したものの、ラストの怒涛の攻撃も及ばなかった。
 一方、レッズは豪州カンファレンス2位(総合7位)という順位は変わらないものの、トップ6入りだけでなく、豪州カンファレンス制覇のチャンスもキープしている。しかしながら、レギュラーシーズンはあと1試合。ワラタスに19−15と競り勝ったブランビーズの優位は変わらず、キャンベラを本拠地とする荒馬が14日のブルーズ戦で敗れてもボーナスポイント1点を取れば(4トライ以上もしくは7点差以内の敗戦)、豪州トップ通過で8年ぶりのプレーオフ参戦となる。連覇の夢は来週末に絶たれるかもしれないレッズは、14日のワラタス戦で4トライ以上で勝利することがメイクドラマのシナリオであり、あとに試合を行うシャークスとブルズにプレッシャーをかけたいところだ。


 


 4年ぶり8度目の栄冠獲得を目指すクルセーダーズは、NZカンファレンスを制したチーフスを28−21で降し、プレーオフへの大きなデモンストレーションとなった。6強入りは確定ではないものの、ホームでの最終戦で14位フォースから手堅く勝点4を手にすれば、王座奪還へのチャレンジは続く。
 そして、第17節で試合がなかった8位ハリケーンズ(NZ)も4〜7位チームとの差はわずかしかなく、13日のチーフス戦で先に勝って、3年ぶりのプレーオフ出場権が転がってくるのを待つ。


 


 



※ 2012スーパーラグビー 順位表
http://rugby-rp.com/free.asp?idx=100061&code_s=10031001


 


brumbies


HOスティーヴン・モーアらを中心に躍進するブランビーズ。8年ぶりのプレーオフ進出に王手をかけた
(撮影:Yasu Takahashi, Nichigo Press/写真はチーターズ戦より)


 

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