6月22日開幕のトップリーグカップで「おもしろいラグビーをします。ぜひ会場に」。神戸製鋼・日和佐
神戸製鋼のSH日和佐篤が6月15日、本拠地の兵庫・灘浜グラウンドでおこなわれた練習試合後、6月22日に開幕する「トップリーグカップ2019」への意気込みを語った。
「やろうとしていることは、だいぶできてきました。しっかりカップ戦へ向けて準備していきたいなと思います」
日本代表51キャップのオーガナイザーは、報徳学園、法大、サントリーと進んで、昨季より出身地・神戸の土を踏んだ。
類い稀な運動量、豊富なスキルで移籍1年目から活躍し、昨季トップリーグ優勝決定戦ではSOダン・カーターと先発コンビを組み、トップリーグ元年以来15年シーズンぶりの優勝に貢献した。
今年度は追われる立場からのスタート。しかしチームはハングリーだという。
「去年より向上しようという気持ちも高いと思います。チャレンジャーのつもりでやっています。去年に引き続き、良い雰囲気ですね」
昨年秋に久しぶりに日本代表候補合宿に招集された2015年ワールドカップ戦士は、今年2月から代表候補による特別チーム「ウルフパック」でも活動し、スーパーラグビー下部チームと実戦を積んだ。スーパーラグビーへの参加予定はなかったという。
神戸製鋼は6月3日に発表された日本代表の宮崎合宿メンバーに6人を送り出す。山下裕史、中島イシレリ、グラント・ハッティング、ラファエレ ティモシー、アタアタ・モエアキオラ、山中亮平だ。
ともに2015年ワールドカップを戦い、昨秋も同時期に代表合宿に呼ばれたPR山下には「特に頑張ってほしい」と語りつつ、日本代表への想いを尋ねられ、日和佐は殊勝にコメントした。
「限りなくゼロに近いと思いますので、しっかり応援しつつ、トラブルがあったときに呼びたいなと思わせるパフォーマンスをカップ戦(トップリーグカップ2019)でやりたいなと思います」
「ただトラブル起こってくれと思っていないですし、選ばれた人には素直に頑張ってほしいと思います。何かあったったときに対する準備は、しっかりしておきたいなと思います」
30代を迎えた職人には多くのファンがいる。熱心なファンについて尋ねられると、「ありがたいというか、すごく嬉しいです」と表情がほころんだ。
神戸製鋼のトップリーグカップのプール初戦は、6月22日、和歌山・紀三井寺公園陸上競技場でおこなわれる近鉄戦だ。神戸製鋼は貫禄を見せたいところ。近鉄にしてみれば格好の腕試しだろう。
トップリーグおよびトップチャレンジリーグから24チームが参加する、トップリーグカップ2019。
「見ていておもしろいラグビーをします。ぜひ会場に足を運んでいただければと思います」
日和佐が語ったカップ戦の目標は「もちろんチャンピオンです」。熱戦の火蓋は、今週末に切って落とされる。