クルセイダーズ、ジャガーズ、ブランビーズの地区優勝決定! ワイルドカード争いは大混戦
2019年のスーパーラグビーはレギュラーシーズン大詰めを迎え、第17節の結果、3年連続10回目の優勝を狙うクルセイダーズがニュージーランド・カンファレンス制覇とともに全15チーム中のトップでプレーオフ進出を決めた。
クルセイダーズは他チームより早くリーグ最終戦を迎え、6月8日に地元のクライストチャーチでレベルズ(オーストラリア)を66-0と圧倒し、11勝3分2敗(勝点58)でフィニッシュした。
南アフリカ・カンファレンスを制したのはジャガーズだ。ほぼアルゼンチン代表選手でチーム編成され、ワールドカップへ向けての強化としてスーパーラグビーで着実に力をつけ、参戦4年目でついにカンファレンス初優勝を遂げた。地元ブエノスアイレスで戦った第17節は南アのシャークスに34-7と快勝し、10勝5敗(勝点46)となり同カンファレンス2位以下に10ポイント以上差をつけ、プレーオフ準々決勝はホームで戦えるアドバンテージをつかんだ。
そして、オーストラリア・カンファレンス1位を決めたのはブランビーズだ。2位のレベルズがクルセイダーズに完敗したあと、同国ライバルのワラターズに35-24と競り勝って9勝6敗(勝点43)となり、レベルズとの勝点差は9ポイントに開いたため、最終節を前にブランビーズのカンファレンス優勝が決まった。
ワイルドカードでプレーオフに進めるのは5チームで、ニュージーランド・カンファレンスを制することはできなかったが、現在、11勝1分3敗で勝点49のハリケーンズもプレーオフ進出が決まっている。
7勝2分6敗(勝点36)で全体の5位につけるブルズ(南アフリカ)のベスト8入りはほぼ確実だが、最終節のライバルチームを含めた結果次第では9位以下に転落する可能性はある。
同じ南ア勢で6位につけるライオンズ(8勝7敗、勝点35)、7位のストーマーズ(7勝1分7敗、勝点34)も油断はできず、昨年と同様に大会終盤で黒星を重ねチーム史上初のプレーオフ進出へ向け足踏みしているオーストラリアのレベルズ(8位:7勝8敗、勝点34)も最終節で天国か地獄行きが決まる。
ボーダーラインの下にいる9位のシャークス(南アフリカ/6勝1分8敗、勝点33)、10位のチーフス(ニュージーランド/6勝2分7敗、勝点31)、11位のハイランダーズ(ニュージーランド/5勝3分7敗、勝点31)、12位のワラターズ(オーストラリア/6勝9敗、勝点30)にも、8強入りの可能性はまだ残っている。
その一方、7日にブリスベンでレッズ相手に28-29と逆転負けを喫し5勝1分9敗(勝点29)となったニュージーランドのブルーズは、最下位のサンウルブズ(日本)、14位のレッズ(オーストラリア)に続いてプレーオフ進出の望みは絶たれた。
最終節の組み合わせは以下のとおり(試合日は現地時間)。
<6月14日>
・ハイランダーズ vs ワラターズ (インバーカーギル)
・レベルズ vs チーフス (メルボルン)
・ジャガーズ vs サンウルブズ (ブエノスアイレス)
<6月15日>
・ハリケーンズ vs ブルーズ (ウェリントン)
・ブランビーズ vs レッズ (キャンベラ)
・ストーマーズ vs シャークス (ケープタウン)
・ブルズ vs ライオンズ (プレトリア)