サンウルブズ、元王者ハリケーンズに惜敗。「プレッシャーの中での経験を積み重ねるしかない」
金曜日の夜、1万6805人の観客が集まった東京・秩父宮ラグビー場で、日本チームのサンウルブズが元チャンピオン相手に熱闘を繰り広げた。しかし、勝てなかった。4月19日、スーパーラグビーの第10節でニュージーランドの強豪ハリケーンズと対戦し、16点リードをひっくり返され、23-29で敗れた。
「まずはサンウルブズを称えなければならない。特に前半は大きな圧力をかけてきていた。それに対して、私たちはエラーが多すぎた。そのエラーを相手がしっかりと突いてきたということ」
勝ったハリケーンズのジョン・プラムトゥリー ヘッドコーチは接戦をそう振り返った。
サンウルブズは、試合前にトニー・ブラウン ヘッドコーチがフォーカスポイントにあげていた通り、ディフェンスでプレッシャーをかけ続けた。2年前に同じ会場で17-83と惨敗を喫した相手、2016年王者を苦しめた。
サンウルブズは前半6分、ラインアウトからのムーブで、本来はFW3列の選手でありながらインサイドCTBで起用されたラーボニ・ウォーレンボスアヤコがハーフウェイから中央突破してダイナミックな走りで大きくゲインし、WTBセミシ・マシレワにつないで先制トライを挙げた。
期待通りの活躍をしたウォーレンボスアヤコについて指揮官は試合後、「彼は12番でも十分できることを証明した。もう2か月もすれば、日本代表でも12番をつけるかもしれない」と潜在能力を認める。
安定感抜群のキッカー、SOヘイデン・パーカーがタッチライン近くからのコンバージョンを決め、13分にはPGで加点し、サンウルブズは10点リードした。
ハリケーンズは、SOボーデン・バレット、ユーティリティBKジョーディー・バレット、FLアーディー・サヴェアといったスターを休ませ、負傷のHOディン・コールズ主将らを欠いて戦力が落ちていたが、14分、ニュージーランド代表SHでもあるTJ ・ペレナラがディフェンスのギャップを抜けてゴールに持ち込み、悪い流れをいったん止めた。
しかしサンウルブズはプレッシャーをかけ続け、22分、27分にPGで加点し、リードを広げる。
28分にはFLダン・プライアーがハードタックルで相手に落球させ、ターンオーバー、SOパーカーが無人の左スペースへ絶妙なクロスキックを放ち、WTBマシレワが確保してゴールへ走り切り、23-7となった。
サンウルブズのディフェンスは激しく、堅く、粘りもあり、ハーフタイム前に相手にショットチャンスを与えたものの、23-10で折り返した。