2011Ｗ杯で活躍のＮＺ代表カフイ　肩の故障で６月テスト戦欠場へ

（リチャード・カフイ）

　新生オールブラックスのトレーニングスコッドに選ばれたCTB/WTBリチャード・カフイ（26歳）だが、左肩の故障により、６月のアイルランド戦には出場しないことが明らかになった。
　所属するチーフスが15日に発表したもので、先週末のレッズ戦で左肩を脱臼したカフイの状態は思わしくなく、今週中にも専門医の診断を受けて、長期のリハビリに入る予定だという。2009年にも左肩の手術を受けており、最悪の場合は、優勝を争っている今季スーパーラグビーの残り試合にも復帰できない可能性がある。
　2008年の代表デビュー以来17キャップを重ねてきたカフイは、昨年のワールカップでは決勝戦を含む５試合に先発出場し、４トライを挙げて優勝に大きく貢献した。
　地元新聞『ザ・ニュージーランド・ヘラルド』紙によれば、オールブラックスのスティーヴ・ハンセン新ヘッドコーチは、８月開幕の南半球４カ国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」（前トライネーションズ）にカフイが間に合うかどうかも不安視しているという。さらに同紙は、有能なBK離脱により、トレーニングスコッドに選ばれなかった2011年W杯メンバーのザック・ギルフォード（クルセーダーズ）とホズィア・ギア（ハイランダーズ）に道が開けたとも報じ、他の追加招集候補には、レリア・マサンガ（チーフス）、ショーン・マイトランド（クルセーダーズ）、レネ・レンジャー（ブルーズ）、アンドレ・タイラー（ハリケーンズ）の名前を挙げている。