豪州代表オコナー 肝臓負傷で6月のテストマッチ欠場か
(ジェームズ・オコナー)
昨年のワールドカップに出場し、21歳という若さながらすでに37キャップを持つオーストラリア代表のユーティリティーBKジェームズ・オコナーが、負傷により6月のテストマッチ出場は微妙な状況になってきた。
現地新聞『ザ・シドニー・モーニング・ヘラルド』紙によれば、メルボルン・レベルズに所属するオコナーは、21日のワラタス戦(スーパーラグビー第9節)で相手SOベーリック・バーンズと接触した際、アクシデントで膝蹴りを受けて肝臓にダメージを負い、現在もシドニー市内の病院に入院しているとのこと。全治6週間から2カ月と診断されており、回復次第では、6月5日のスコットランド戦と同9日から始まるウエールズとのテストシリーズ(全3戦)は出場を見送る可能性がある。
オコナーは、世界で最もタフなリーグのひとつといわれるスーパーラグビーに、史上最年少の17歳(2008年4月18日レッズ戦)でデビューを果たし、その約7カ月後には、オーストラリアラグビー史上2番目に若い18歳と126日で代表初キャップを獲得(イタリア戦)。2011年ワールドカップでは準決勝を含む6試合(先発5試合)で活躍した。そして、昨季まで所属していたウェスタン・フォースを去り、今季から100万豪ドル(契約当時:約8600万円)ともいわれる高額年俸でレベルズに移籍したばかりだった。
オーストラリア代表では、昨年まで不動の10番だったクウェイド・クーパー(レッズ)がワールドカップで右膝を負傷し、現在もリハビリを継続中。そのため、オコナーが司令塔候補の一番手と目されていたが、今回の怪我により、バーンズ(ワラタス)やクリスチャン・リアリイファノ(ブランビーズ)、さらにはカートリー・ビール(レベルズ)が10番候補に浮上してきた。
今季のオーストラリア代表選出が確実視されていた他のメンバーでは、レッズのCTBベン・タプアイが20日のストーマーズ戦で相手CTBジュアン・デヨーンからハードタックルを受けた際、鎖骨を骨折したことが明らかになり、約3カ月間の長期離脱が予想されている。