松田力也がブルーズ戦で初10番。茂野、ゲイツら負傷で新しい狼にチャンス
ニュージーランド遠征で強豪のチーフスを倒し、スーパーラグビー参戦4年目でのアウェイ初勝利を喜んだ日本チームのサンウルブズが、連勝を目指し3月9日にノースハーバーでブルーズに挑む。
「今回のブルーズとの対戦は、サンウルブズの実力を示す上で素晴らしい機会になると考えています。先週のチーフス戦はスーパーラグビーの歴史上でも大きなサプライズのひとつとなりました。今週も世界を驚かせたいと思います」。そう話すのはマイケル・リトル主将だ。「我々のラグビー、すなわちブルーズよりも速いラグビーを展開すれば、それが実現できると思っています」
先発の顔ぶれは5人変わった。
チーフス戦でSH茂野海人が左肋軟骨を損傷したため、同試合でサンウルブズデビューを果たしたジェイミー・ブースが9番を任された。また、開幕から背番号13をつけ奮闘していたシェーン・ゲイツが右下腿骨折で離脱となり、チーフス戦でFBだったジェイソン・エメリーがアウトサイドCTBに移動する。最後尾に立つのはセミシ・マシレワ。
セカンドローは、チーム屈指のハードワーカーである37歳のトンプソン ルークが試合メンバーから外れ、チーフス戦勝利に大きく貢献したヘル ウヴェはベンチスタート。トム・ロウとジェームス・ムーアに先発チャンスが与えられた。
そして、最高のゴールキッカーであるヘイデン・パーカーはリザーブにまわり、ワールドカップ日本代表候補の松田力也がサンウルブズ加入3年目で初めて10番をつける。
スコット・ハンセン ヘッドコーチ代行は、「今週は怪我人の発生によって何人かのメンバー交代がありますが、それは新しい狼に新たなチャンスが訪れたということでもあります。こういった怪我人の発生に対して適応していくことが、スーパーラグビーを勝ち抜いていくためのひとつの必須要件でもありますが、この大きなチャレンジを受け入れ立ち向かうことを、チームは楽しみにしています」とコメントした。
<サンウルブズ (3月9日・ブルーズ戦) 試合登録メンバー>
1.パウリアシ・マヌ(日野) 2.坂手淳史(パナソニック) 3.山下裕史(神戸製鋼) 4.トム・ロウ(―) 5.ジェームス・ムーア(宗像サニックス) 6.ツイ ヘンドリック(サントリー) 7.松橋周平(リコー) 8.ラーボニ・ウォーレンボスアヤコ(―) 9.ジェイミー・ブース(―) 10.松田力也(パナソニック) 11.ヘンリー ジェイミー(トヨタ自動車) 12.マイケル・リトル(主将/三菱重工相模原) 13.ジェイソン・エメリー(宗像サニックス) 14.ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタ) 15.セミシ・マシレワ(近鉄)
〔リザーブ〕
16.ネイサン・ベラ(―) 17.アレックス・ウォントン(リコー) 18.ヴァル アサエリ愛(パナソニック) 19.ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機) 20.ダン・プライアー(宗像サニックス) 21.内田啓介(パナソニック) 22.ヘイデン・パーカー(神戸製鋼) 23.フィル・バーリー(―)