世界最強軍団オールブラックスのリード主将、トヨタ自動車入団決定!
ラグビーワールドカップ2019後の進路が注目されていたニュージーランド代表“オールブラックス”の主将、キアラン・リードが選んだ道は、ジャパンラグビートップリーグだった。3月6日にクライストチャーチで会見を開き、ワールドカップ終了後、トヨタ自動車ヴェルブリッツに入団することを発表した。
2013年のワールドラグビー最優秀選手で、いまなお世界最高のナンバー8と称えられ、絶対的なリーダーシップを持つリードのもとには多くのオファーがあったようで、フランスのラシン92は3年総額600万NZドル(約4億5000万円)で獲得に動いたと報じられていた。
しかし、選んだのはトヨタ自動車だった。
ジェイク・ホワイト監督は、「世界屈指のキャンプテンシーを持つ偉大な選手の加入は、若手の多いヴェルブリッツにとっては大変心強い。チームを優勝に導いてくれることを期待している。また、日本全国の若い選手たちにはプレーだけでなくグラウンド内外での立ち振る舞いなど多くのことを学んでもらいたい。彼の存在は日本ラグビー界の発展にも大きく寄与してくれるだろう」とコメントした。
これまで、黒衣を着て118キャップを重ね、史上初の3連覇を狙うワールドカップの期間中に34歳の誕生日を迎えるリードは、同大会を最後にオールブラックスから引退となる。3人の子どものためにも海外での生活を経験させてやりたいと語っていた。
「私は今年の終わりに、オールブラックスとクルセイダーズのジャージーを長い間着てきたことに大きな誇りをもって振り返るでしょう。私の家族と私は海外での経験を楽しみにしています。トヨタクラブの一員として日本文化に浸る素晴らしい機会を提供してもらいました」
将来について決断し、会見でそう語ったリードは、これからのシーズンに集中する。
2011、2015年のワールドカップ優勝メンバーであり、オールブラックスのキャプテンとして43試合戦ってきた。2019年の日本大会で、もう一度栄冠獲得に挑む。そして、13年在籍したクルセイダーズのレジェンドでもあり(これまで145試合出場)、スーパーラグビーで自身にとって4度目の優勝を狙う。