国内
2018.09.06
世界見据えるレメキ ロマノ ラヴァ、母が許せば次戦も金髪?
ホンダに所属するラグビー日本代表のレメキ ロマノ ラヴァが、国内最高峰トップリーグの舞台へ2シーズンぶりに戻ってきた。
9月1日、東京・秩父宮ラグビー場。リコーとの開幕節に右WTBで先発する。前半25分からは負傷したエイダン・トウアに代わり、最後尾のFBをカバー。32分にトライを決めるなど、持ち味を発揮した。
「BKのアタックはレベルが高いと思う」
一昨季はトップリーグ最下位となり下部(トップチャレンジリーグ)への降格を味わうも、わずか1シーズンでの自動昇格を成し遂げている。待ちに待ったリコーとのオープニングゲームこそ34−39と競り負けたが、再三のカウンターアタックで魅していた。もともとあった自信は増すばかりだ。
「(相手防御の)スペース、見えていた。FWのラインアウトモール、スクラムに反則が多かったけど、そこを修正できれば全然、いける」
身長177センチ、体重92キロの29歳。2016年夏までは7人制日本代表でプレーし、同年秋から15人制の代表に挑戦。今季は日本代表とリンクするサンウルブズに入り、国際リーグのスーパーラグビーでもプレーした。
一時は故障にも泣いたが、いまはナショナルチームに不可欠な存在になりつつある。トップリーグ開幕直前には代表側の意向で東海地区の候補選手たちと持久力測定をおこなったが、「トップスリーに入ってました。フィットネスは、全然、問題ない」と笑顔だ。
秋に予定されるテストシリーズへも、「自分をレベルアップさせたい」と視線を向ける。チームでも練習中の走行距離が増えれば、スタッフから「もうグラウンドから出ろ」と声をかけられる。トップリーグとテストマッチのため、周囲に練習量をコントロールしてもらっているようだ。
「グラウンドで走り過ぎると『出ろ。土曜(週末の試合で)、80分、絶対出るから』って。これから(ホンダで)80分フル出場のゲームが増えると思うけど、秋にコンディションをピークにもっていけたら」
それにしても、オープニングゲームに登場したレメキは金髪でも目立っていた。前日に都内の理髪店に出かけ、「色、入れれば」と勧められたという。
今季のスーパーラグビーでも序盤戦は赤い髪をなびかせていたが、この頃は「お母さんに怒られた」からと間もなく丸刈りにした。今度の色も寿命が短いのではないか…。本人はこうだ。
「お母さんが来週水曜日、(試合の応援などのため自宅のある)鈴鹿に来る。赤は怒られたけど、金髪ならたぶん大丈夫。でも、もし次の試合で坊主だったら、怒られたってこと!」
9月8日、三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 サッカー・ラグビー場でキヤノンとの第2節をおこなう。背番号「14」の頭髪、いや強烈な走りに注目だ。
(文:向 風見也)