国内 2011.12.17

サントリー 猛攻見せ圧勝し首位確保 トップリーグ第7節

サントリー 猛攻見せ圧勝し首位確保 トップリーグ第7節

 ラグビートップリーグで全勝中のサントリーは17日、コカ・コーラWとの第7節を東京・秩父宮ラグビー場で行い、87−35と勝利。4トライ以上奪取時に与えられるボーナスポイント「1」を含め勝ち点「5」を獲得、総勝ち点を「32」とし、7勝0敗で首位を守った。敗れたコカコーラWはボーナスポイントの「1」を積み上げ、0勝7負で総勝ち点「2」の14位となった。


 


 序盤から中盤まで、サントリーがペースを握った。前半8分、敵陣22メートルエリア左ラックからSOトゥシ・ピシ、CTBニコラス ライアンと右にボールを繋ぎ、左に折り返されたパスをFBピーター・ヒューワットが受け取り先制。CTBニコラスもゴールを決めた。
 サントリーは、12分に敵陣ゴール前ラックからNO8竹本隼太郎主将が、22分には敵陣22メートルエリアでの展開からCTBニコラスがそれぞれトライラインを越えた(いずれもゴール成功)。いずれも自陣からの猛攻がきっかけだった。遡って18分には、コカ・コーラWも敵陣右ゴール前ラックライドからNO8ジョニー・フォアマトアイヌがトライを、その直後にSOウェブ将武がゴールを決めたが、その後はサントリーがさらに攻め立てた。22分にニコラスが、29分にはFBヒューワットが、それぞれこの日2本目のトライを挙げた(ゴールは22分のトライ時のみ成功)。サントリーは終了間際の41分にも自陣から駆け上がり、最後はFLトッド・クレバーが相手守備を蹴散らしてゴールエリアに飛び込んだ(ゴール成功)。33−7のスコアでハーフタイムを迎えた。


 


 後半3分にPR畠山健介が追加トライ(ゴール成功)を決めたサントリーは、6分、12分、14分とWTB成田秀悦が快足を飛ばし、続けてゴールラインを割った(いずれもゴール成功)。18分には敵陣での展開からFBヒューワットがトライ、自らゴールを決めてスコアは68−7となった。
 ここからは両チームがトライを奪い合った。コカ・コーラWは22分、CTBティム・ベイトマンのロングキックによるこぼれ球を、FL桑水流裕策が拾いトライ(ゴール成功)。それに対して23分、サントリーWTB長友泰憲が左タッチライン際を駆け抜けた(ゴール失敗)。逆にコカ・コーラWは26分、相手タックルを次々とかわしたWTB豊田耕太郎がトライ(ゴール成功)。30分、またもサントリーがWTB成田の4本目のトライで突き放しにかかった(ゴール成功)。コカ・コーラWは負けじと34分、敵陣ゴール前ラックサイドの脇をFL有田将太が突く。さらに終了間際の39分、敵陣ゴール前左ラックから一気に大外へ降られたボールを、WTB豊田耕が受けゴールラインに飛び込んだ(いずれもゴール成功)。その前の36分、サントリーWTB長友が3トライを挙げていたものの(ゴール成功)、コカ・コーラWはボーナスポイントを獲得した。


 


 サントリーのエディー・ジョーンズ監督は「綺麗なラグビーができた。今週、ハードにトレーニングし、その成果をグラウンドで出せたと思います」と圧勝劇に満足げな表情。後半の失点については「アタックで1対1の状態を作るのがコーラの作戦。そこで何回かサントリーにタックルミスがあった」とした。敗れたコカ・コーラWの向井昭吾監督は「アタックされるのは想定していたけど、1対1が止まらず1人の相手プレーヤーにこっちは2、3人と人数をかけてしまった」と反省。ただ後半については、「向こうはメンバーを替えて、タックルが甘くなった。でも、少ないフェーズでトライを取れたのはうちの形なので」と、自軍のトライラッシュに光を見出していた。
 マン・オブ・ザ・マッチはサントリーのWTB成田が受賞した。


(文・向 風見也)

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