各国代表 2018.06.03

U20チャンピオンシップで日本は連敗 豪州相手に一時競るも後半に大差つく

U20チャンピオンシップで日本は連敗 豪州相手に一時競るも後半に大差つく
豪州選手の足を懸命に止めようとするSH藤原忍(撮影:出村謙知)
 ラグビー20歳以下代表の世界トップ12チームが参加している「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2018 フランス大会」は、6月3日にプールステージの第2節を迎え、プールAに入っているU20日本代表はナルボンヌでU20オーストラリア代表と対戦し、19−54で敗れた。これで0勝2敗(勝点0)。
 キックオフから約30分間は競っていた。
 序盤、フィジカルの強さと巧みなハンドスキルを活かしたオーストラリアにリードされたものの、日本は0−14で迎えた15分、ゴール前でアドバンテージをもらうと、FB山沢京平(明治大)が強気の勝負で3人のディフェンダーをかわしインゴールにねじ込み、ファイブポインターとなった。
 その後、オーストラリアにエラーと反則が続き、流れが変わると、20分、SO侭田洋翔(中央大)からのキックパスをFL山本凱(慶應義塾大)が確保してゴールに持ち込み、コンバージョンも決まって12−14と2点差に詰めた。
 しかし、日本と同じく今大会黒星発進で、上位進出のためには負けられないオーストラリアは29分、久しぶりに敵陣深くに入ると、大型LOがパワーでインゴールに押さえ、点差を広げた。
 ゴールドジャージーの男たちはさらに37分、敵陣深くでラインアウトボールをスチールし、塊になったFWがレッグドライブでインゴールになだれ込み、16点リードで前半を終えた。
 日本は後半しばらく自陣で守りの時間が続き、耐えていたものの、オーストラリアは61分(後半21分)、主将のSHテイト・マクダーモットがブラインドサイドを突いて駆け上がり、キックも使って日本にプレッシャーをかけ、ルーズボールを足にかけた11番がインゴールで押さえ、後半最初の得点を挙げた。
 貴重な追加点で余裕が出てきたオーストラリアは64分にもゴールに迫ると、スーパーラグビーのレッズ選手でもあるSHマクダーモットが間隙を突いてゴールラインを割り、42−12とする。67分にはキック&チェイスでプレッシャーをかけてから得点し、70分にチーム8トライ目を挙げ、勝負を決めた。
 終盤、相手にイエローカードが出て数的有利となった日本は、途中出場のCTBシオエリ・ヴァカラヒ(福岡工業大)がパワーでインゴールに押さえ、最後に意地を見せたが、悔しい連敗となった。
 U20日本代表は7日にペルピニャンでおこなわれるプールAの最終戦で、U20ウェールズ代表と対戦する。

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前半にトライを決めたFL山本凱(撮影:出村謙知)

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