アルゼンチンがグルジアに逆転勝利 スコットランド初の8強落ち
ニュージーランドのパーマストンノース(アリーナマナワツ)で2日、ラグビーワールドカップ・プールBの最終試合が行われ、前回大会3位のアルゼンチンが25-7でグルジアを破り、同組2位で準々決勝進出を決めた。この試合でアルゼンチンが敗れ、勝点の上積みがなければスコットランドが逆転で2位になるという注目の一戦だったが、アルゼンチンが試合巧者ぶりを発揮し、2大会連続3度目の8強入りとなった。
ボール支配と地域獲得でゲームを優位に進めたアルゼンチンだったが、主将CTBコンテポーミのプレースキックが不調で先取点獲得に苦しんだ。それでも32分、敵陣22メートル内に攻め込んだアルゼンチンは、WTBイモフが左サイドをすり抜け先制トライを挙げた。
しかし前半39分、グルジアは敵陣10メートルでのブレイクダウンから、右サイドでパスを受けたWTBグガヴァが前方へ絶妙のショートキックを放つと、SOフマラーゼがボールをキープして同点トライ。ゴールも成功し、7-5とグルジアがリードして前半を終えた。
後半開始10分間もグルジアのディフェンスに苦しんだアルゼンチンだったが、52分、ペナルティゴールで逆転。60分にも3点を追加すると、68分にはFBアモロシーノの右サイド突破などで敵陣深くに入り込み、CTBコンテポーミがトライ獲得で点差を広げた。79分にもキックを使った攻撃でCTBゴシオにもトライが生まれ、勝負あり。
この結果、1987年大会(第1回)から一度も準々決勝進出を逃したことはなかったスコットランドの1次リーグ敗退が決まった。「2015年までに世界のトップになる」(グルジア協会ニジャラゼ会長)という壮大な夢を持つグルジアも、1勝3敗で今大会を終了した。
アルゼンチンは9日、準々決勝で優勝候補筆頭のニュージーランドに挑む。