ワールドカップ 2011.09.28

4年の旅を終えたカーワンHC 今後の進退は未定

4年の旅を終えたカーワンHC 今後の進退は未定

 2011年ラグビーワールドカップNZ大会でジャパンを率いた指揮官は、「2勝」の大目標を達成できなかった。もちろん、世界を驚かすことも。必勝を期して臨んだトンガ戦に敗北後は、27日の最終戦(カナダ戦)に向けチームを奮い立たせ、20年ぶりのワールドカップ勝利をゴールとした。しかし、23-23のドロー。4年前にフランスで大西将太郎がコンバージョンを決めて喜び抱き合ったカナダ戦の同点劇とは違い、残り時間1分で3点を追いつかれての悔しい引き分けとなった。
「勝たなければならない試合だった。しかし、後半のミスの多さでそれを達成できなかった。選手は気持ちを前面に出して戦った。この4年間、彼らは本当にハードにトレーニングを重ね、このワールドカップに向けて懸命に取り組んできた。彼らを誇りに思う。ネクストレベルに上がるには、プレッシャー下でいかにいい判断をしてハイレベルのラグビーができるようになるか」
 試合後の記者会見、ジョン・カーワン日本代表ヘッドコーチへの責任論が飛び出した。
「言い訳はしない。これからのことは、少し休んでから決めたいと思う。私は国際舞台や国際試合が好きだし、今後は(母国)ニュージーランドに帰るかもしれないし、ヨーロッパに行くかもしれない、もしくはまた日本で指導者の道を続けるかもしれない。あくまでもオファー待ちの身。日本ですばらしい4年間をすごさせてもらった」
 それを聞いていた菊谷崇キャプテンが、自らマイクを取りこう言った。
「すべての選手、スタッフと最高の時間を過ごしました。ここにいるのは、最高の監督です。それだけは忘れずに記事にしてください」
 会見終了後、壇上で指揮官と主将はしっかりと抱き合った。悔しい終幕。やれなかったことはたくさんある。しかし、2人の旅はひとまず終わった。


(文・竹中 清/ネーピア)


 

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