国内
2016.12.30
連覇目指す東海大仰星も好発進! シード校の東京、大阪桐蔭も3回戦へ
全国高校ラグビー大会で連覇を目指す前年度チャンピオンの東海大学付属仰星(大阪第1)が30日、2回戦から登場し、光泉(滋賀)を61−5で下して階段をひとつ上った。春の選抜大会でベスト4入りした東京(東京第1)は岡谷工業(長野)を73−5と圧倒。同じくBシードの大阪桐蔭(大阪第3)は朝明(三重)に38−3で勝ち、3回戦進出となった。
東海大仰星は9トライ。フェイズを重ねて前半7分にNO8吉田大亮がインゴールに突っ込み先制すると、16分にはPR大橋亮太が壁をこじ開けトライを挙げた。光泉はペナルティが多く、攻め続ける東海大仰星は前半ラスト10分間で3トライを追加。35−0で迎えた後半早々にもモールで押し込みリードを広げると、9分にはゴール前スクラムからの攻撃でFB河野晶大が仕留め、14分にもセットピースからテンポよく攻め上がってSO山本浩貴がゴールラインを割り、勝負を決めた。
光泉は25分、敵陣22メートルライン内でチーム一体となってボールをつなぎ、CTB三崎瑛登が一矢を報いたが、仰星の壁は厚かった。
プレーメイキングする東京キャプテンのSH春野日向(撮影:松本かおり)
岡谷工のチャレンジを受けた東京は立ち上がりがよく、前半2分、NO8橋本陸がゴール前のモールから抜け出し先制した。その後、自陣で守る時間が続いたが耐え、12分にFL佐藤伊吹が力業でゴールに持ち込み、加点した。さらに直後、リスタートボールを確保してテンポよくつなぎ、またもNO8橋本がスコアラーとなる。16分には左サイドに人数を余らせてWTB水野景介が振り切り、18分にはNO8橋本がハットトリックを達成して33−0とし、試合の大勢を決めた。
岡谷工は20分、FWがモールでゴールに迫ったあと、展開してFB竹花凌がトライを獲得。しかしチャレンジャーがゴールラインを割ったのはこの1回だけで、東京はその後、SO西野稜祐の好走などで6トライを追加し、快勝で3回戦進出を決めた。
大阪桐蔭との試合でバックスにボールを送る朝明のSH内山大也(撮影:松本かおり)
その東京と3回戦で激突するのは大阪桐蔭だ。ミスや反則も多かったが、朝明をノートライに抑えての勝利。
前半14分、平均体重95.5キロのパワフルなFWが前進してゴールに迫り、高校日本代表候補のPR清水岳が最初のスコアラーとなった。23分にはWTB宮宗翔が左タッチライン際を抜けてトライ。ペナルティが多く、前半は14−3のロースコアで折り返し、風下となった後半の立ち上がりもエラーが続いた大阪桐蔭だったが、堅守でリズムを整え、後半11分、18フェイズを重ねた末にSO江良楓がインゴールにグラウンディングし、点差を広げた。15分にはNO8野村雅大がタテを突いて得点、終盤にも2トライを追加し、初戦突破となった。