W杯優勝候補の2強が今週末激突 NZ、豪州ともに出場選手発表
ワールドカップ優勝候補の2強がついに激突する。世界最高の輝きを放つエリスカップをかけた運命の日は10月23日だが、ニュージーランド代表(オールブラックス)とオーストラリア代表(ワラビーズ)の間には、早くも火花が散っている。
ニュージーランド代表のグレアム・ヘンリー監督は4日、地元オークランドで6日に開催されるオーストラリア代表戦(トライネーションズ/ブレディスローカップ)の出場予定メンバー22名を発表した。
先発の顔ぶれは、先週末の南アフリカ戦から7人変更。故障から復活した、PRオーウェン・フランクス、HOケヴィン・メアラム、LOブラッド・ソーン、NO8キアラン・リード、WTBホズィア・ギアの5人は、今年初のテストマッチ出場となる。過去2試合はベンチスタートだったSHピリ・ウィップーは「9番」を背負い、激しい競争が展開されているWTBでは、膝の状態が回復したシティヴェニ・シヴィヴァトゥがフィジー戦(7月22日)以来のチャンスを与えられた。
CTBのマア・ノヌーとコンラッド・スミスがペアで出場するのは29試合目で、オールブラックス史上最も経験豊かなミッドフィールド・コンビとなる。
一方、ワラビーズのロビー・ディーンズ監督は、先発リストに南アフリカ戦(7月23日)と同じ15人をピックアップ。それでもベンチでは3人を入れ替え、先週末のクラブ戦でアピールしたLOダン・ヴィッカーマン、手の怪我が完治したSHルーク・バージェス、豪州スポーツ界屈指のスピードを持つWTB/FBラッシー・ターナーにチャンスが与えられた。フィジカルの強さが求められた南ア戦ではFW5人が待機したが、オールブラックス戦はハイテンポでワイド展開のアタッキングラグビーが予想されるため、FW4人・BK3人の控えを有効に活用していく。
両国は過去140回対戦し、オールブラックスの95勝40敗5分(ニュージーランド協会データ)。ワラビーズが敵地ニュージーランドで勝利したのは2001年の試合(ダニーデン)が最後で、過去24年間は一度もオークランド「イーデンパーク」で勝っていない。昨年は3勝1敗でオールブラックスが強さを見せつけたが、それでも、最後の試合となった10月30日の香港決戦では、成熟したヤングワラビーズが26-24で劇的な逆転勝利を収めている。
<ニュージーランド代表 出場予定メンバー>
1.W・クロケット(クルセーダーズ) 2.K・メアラム(ブルーズ) 3.O・フランクス(クルセーダーズ)
4.B・ソーン(クルセーダーズ) 5.A・ウィリアムズ(ブルーズ) 6.J・カイノ(ブルーズ)
7.R・マコウ(主将/クルセーダーズ) 8.K・リード(クルセーダーズ) 9.P・ウィップー(ハリケーンズ)
10.D・カーター(クルセーダーズ) 11.H・ギア(ハリケーンズ) 12.M・ノヌー(ハリケーンズ)
13.C・スミス(ハリケーンズ) 14.S・シヴィヴァトゥ(チーフス) 15.M・ムリアイナ(チーフス)
16.A・ホア(ハリケーンズ) 17.B・フランクス(クルセーダーズ) 18.S・ホワイトロック(クルセーダーズ)
19.A・トムソン(ハイランダーズ) 20.A・エリス(クルセーダーズ) 21.C・スレード(ハイランダーズ)
22.S・ウィリアムズ(クルセーダーズ)
<オーストラリア代表 出場予定メンバー>
1.S・ケプ(ワラタス) 2.S・モーア(ブランビーズ) 3.B・アレグザンダー(ブランビーズ) 4.R・シモンズ(レッズ) 5.J・ホーウィル(レッズ) 6.R・エルソム(主将/ブランビーズ) 7.D・ポーコック(フォース)
8.B・マッコールマン(フォース) 9.W・ゲニア(レッズ) 10.Q・クーパー(レッズ) 11.D・イオアネ(レッズ) 12.P・マッケーブ(ブランビーズ) 13.A・アシュリー=クーパー(ブランビーズ) 14.J・オコナー(フォース)
15.K・ビール(ワラタス)
16.S・ファインガア(レッズ) 17.P・カウワン(フォース) 18.D・ヴィッカーマン(ワラタス)
19.S・ヒギンボッサム(レッズ) 20.L・バージェス(ワラタス) 21.A・ファインガア(レッズ)
22.L・ターナー(ワラタス)
※ 両代表とも、選手の所属チームは2011年スーパーラグビー時