各国代表 2011.08.04

W杯優勝候補の2強が今週末激突 NZ、豪州ともに出場選手発表

W杯優勝候補の2強が今週末激突 NZ、豪州ともに出場選手発表

 ワールドカップ優勝候補の2強がついに激突する。世界最高の輝きを放つエリスカップをかけた運命の日は10月23日だが、ニュージーランド代表(オールブラックス)とオーストラリア代表(ワラビーズ)の間には、早くも火花が散っている。


 


 ニュージーランド代表のグレアム・ヘンリー監督は4日、地元オークランドで6日に開催されるオーストラリア代表戦(トライネーションズ/ブレディスローカップ)の出場予定メンバー22名を発表した。
 先発の顔ぶれは、先週末の南アフリカ戦から7人変更。故障から復活した、PRオーウ
ェン・フランクス、HOケヴィン・メアラム、LOブラッド・ソーン、NO8キアラン・リード、WTBホズィア・ギアの5人は、今年初のテストマッチ出場となる。過去2試合はベンチスタートだったSHピリ・ウィップーは「9番」を背負い、激しい競争が展開されているWTBでは、膝の状態が回復したシティヴェニ・シヴィヴァトゥがフィジー戦(7月22日)以来のチャンスを与えられた。
 CTBのマア・ノヌーとコンラッド・スミスがペアで出場するのは29試合目で、オール
ブラックス史上最も経験豊かなミッドフィールド・コンビとなる。


 


 一方、ワラビーズのロビー・ディーンズ監督は、先発リストに南アフリカ戦(7月23日)と同じ15人をピックアップ。それでもベンチでは3人を入れ替え、先週末のクラブ戦でアピールしたLOダン・ヴィッカーマン、手の怪我が完治したSHルーク・バージェス、豪州スポーツ界屈指のスピードを持つWTB/FBラッシー・ターナーにチャンスが与えられた。フィジカルの強さが求められた南ア戦ではFW5人が待機したが、オールブラックス戦はハイテンポでワイド展開のアタッキングラグビーが予想されるため、FW4人・BK3人の控えを有効に活用していく。



 両国は過去140回対戦し、オールブラックスの95勝40敗5分(ニュージーランド協会データ)。ワラビーズが敵地ニュージーランドで勝利したのは2001年の試合(ダニーデン)が最後で、過去24年間は一度もオークランド「イーデンパーク」で勝っていない。昨年は3勝1敗でオールブラックスが強さを見せつけたが、それでも、最後の試合となった10月30日の香港決戦では、成熟したヤングワラビーズが26-24で劇的な逆転勝利を収めている。


 


 


<ニュージーランド代表 出場予定メンバー>


 


nz


 


 


1.W・クロケット(クルセーダーズ)   2.K・メアラム(ブルーズ)   3.O・フランクス(クルセーダーズ)   


4.B・ソーン(クルセーダーズ)   5.A・ウィリアムズ(ブルーズ)   6.J・カイノ(ブルーズ)  


7.R・マコウ(主将/クルセーダーズ)   8.K・リード(クルセーダーズ)   9.P・ウィップー(ハリケーンズ)   


10.D・カーター(クルセーダーズ)   11.H・ギア(ハリケーンズ)   12.M・ノヌー(ハリケーンズ)   


13.C・スミス(ハリケーンズ)   14.S・シヴィヴァトゥ(チーフス)   15.M・ムリアイナ(チーフス)



16.A・ホア(ハリケーンズ)   17.B・フランクス(クルセーダーズ)   18.S・ホワイトロック(クルセーダーズ)   


19.A・トムソン(ハイランダーズ)   20.A・エリス(クルセーダーズ)   21.C・スレード(ハイランダーズ)   


22.S・ウィリアムズ(クルセーダーズ)


 



<オーストラリア代表 出場予定メンバー>


 


aus


 


 


1.S・ケプ(ワラタス)   2.S・モーア(ブランビーズ)   3.B・アレグザンダー(ブランビーズ)   4.R・シモンズ(レッズ)   5.J・ホーウィル(レッズ)   6.R・エルソム(主将/ブランビーズ)   7.D・ポーコック(フォース)  


8.B・マッコールマン(フォース)   9.W・ゲニア(レッズ)   10.Q・クーパー(レッズ)   11.D・イオアネ(レッズ)   12.P・マッケーブ(ブランビーズ)   13.A・アシュリー=クーパー(ブランビーズ)   14.J・オコナー(フォース)   


15.K・ビール(ワラタス)



16.S・ファインガア(レッズ)   17.P・カウワン(フォース)   18.D・ヴィッカーマン(ワラタス)   


19.S・ヒギンボッサム(レッズ)   20.L・バージェス(ワラタス)   21.A・ファインガア(レッズ)   


22.L・ターナー(ワラタス)


 



※ 両代表とも、選手の所属チームは2011年スーパーラグビー時


 

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