海外
2016.10.11
ポスコ建設が5年ぶり優勝へ王手 韓国国体準決勝
韓国の国体にあたる「第97回全国体育大会」ラグビー競技が韓国の忠清南道禮山郡(イェサン)で開催されている。10月11日、一般・大学の準決勝がおこなわれ、5年ぶり優勝を目指すポスコ建設と初出場の現代グロービスが決勝戦へ進出した。13日に対戦する。
2回戦で、5連覇を目指した韓国電力を試合終盤の逆転で下したポスコ建設は、準決勝で韓国軍体育部隊(尚武)と対戦。29−32とリードされた後半38分、尚武ゴール前5メートルのマイボールスクラムを押し込み、ペナルティトライとなった。ゴールキックも成功で36−32と逆転した。さらに終了前に1トライを追加。尚武も韓国代表のCTB張成民(チャン・ソンミン)がトライを返すも、41−37で振り切った。
ポスコは5年ぶりの全国制覇に王手をかけた。姜仁正(カン・インジョン)監督は「最後は自慢のFWがスクラムで決めてくれた。しかし、反則が多く尚武にリードされてしまった」と厳しい表情でコメントした。かつて三洋電機PRだった金光模(キム・グァンモ)コーチは「前半、バックスのディフェンスが悪く機能しなかった」と話した。
敗れた徐天吾(ソ・チョンオ)尚武監督は「ミスが多かった。ケガ人も多くて」とチーム事情を明かした。
準決勝2試合目は、対戦に恵まれた現代グロービスが国体開催地代表で地元の声援を受けた檀国大を前半から圧倒し、10トライを挙げて62−14で勝った。初出場初優勝で2016年シーズンを飾りたい。
前半だけで6トライを奪った現代。後半も左WTBカン・ジングがライン際を快走し、3トライを決めた。しかし、後半20分から試合終了までケガ人も出た檀国が奮闘。ほぼ現代陣内で攻めたが得点を奪えなかった。
朴チャンミン現代コーチは「檀国の攻撃を最後は止めていたが、ターンオーバーできなかったのは修正する」と後半の戦いを振り返った。
(文:見明亨徳)
厳しい表情で戦況を見るポスコの姜監督(右)と金コーチ(撮影:見明亨徳)
現代は後半、右WTBカン・ジング(青ジャージー)が3トライを追加した(撮影:見明亨徳)
3位の檀国大。後半終盤20分間の攻撃は見事だった(撮影:見明亨徳)