国内
2016.10.01
ヤマハ5連勝で首位キープ! 神鋼、近鉄、NECも白星、コーラは今季初勝利
ジャパンラグビートップリーグは10月1日に第5節の5試合がおこなわれ、ヤマハ発動機は開幕から5連勝で首位をキープした。神戸製鋼は3連勝で、近鉄は連敗ストップ。NECは5年ぶりにトヨタ自動車を下し、コカ・コーラは今季初勝利をあげた。
ヤマハは東京・秩父宮ラグビー場でリコーと対戦し、47−14で快勝。
前半5分、ヤマハはスクラムで優勢となり、SO大田尾竜彦からのキックパスをキャッチした左WTBハビリ ロッキーがタッチライン外に押し出される前にCTB宮澤正利につなぎ、先制トライが生まれた。
12分にはラインアウトモールで追加点。
17分には敵陣22メートル内スクラムからの攻撃でCTBヴィリアミ・タヒトゥアがゴールに持ち込んだ。
さらに30分、強力スクラムでペナルティを得てゴール前の攻撃となり、NO8堀江恭佑がフィニッシュ。
ハーフタイム前にはPKからの速攻でSO大田尾がチーム5本目のトライを決め、33−0で折り返した。
リコーは後半に2トライを返したものの、最後はヤマハのFBゲラード・ファンデンヒーファーが軽快なステップから抜け出して独走し、チーム7本目のトライを決めてボーナスポイントも獲得している。
ヤマハ発動機は5勝0敗(総勝点24)、リコーは2勝3敗(総勝点9)となった。
秩父宮ラグビー場ではクボタ×近鉄戦もおこなわれ、近鉄が29−20で制して連敗を止めた。
CTB井波健太郎のトライで8−3と勝ち越した近鉄は、前半30分、カウンターラックでボールを奪取すると、ワイド展開からNO8ジーン・クックが外側で抜け出し、WTB吉川修司がサポートしてリードを広げた。
近鉄は前半終盤にしばらくゴールラインを背にしたが、よく耐え、15−3でハーフタイム。
しかし、白星を先行させたいクボタは後半早々にキャプテンのCTB立川理道が流れを変える。後半のキックオフ、レシーバーからFLグラント・ハッティングがボールをもぎ取り攻撃に転じ、CTB立川理道が軽快なステップワークで防御網を切り裂き、ゴールに持ち込んだ。
PGで2点差に詰めたクボタはさらに48分(後半8分)、敵陣深くでLO金昊範がラインアウトボールをスチールし、たたみかけてルーキーのFB合谷和弘がトップリーグ初トライを挙げ、15−20と逆転。
しかし近鉄は60分、敵陣22メートル内ラインアウトからの攻撃でゴールに迫り、HO樫本敦が突っ込んで同点、コンバージョン成功で再びリードを奪った。
近鉄は72分にもSO重光泰昌がトライを挙げ、接戦をものにした。
これでともに2勝3敗、総勝点も9で並んでいる。
前節、豊田自動織機から今季初勝利をあげたNECは、京都・西京極総合運動公園でおこなわれたトヨタ自動車戦を22−17で制し、2連勝となった。
序盤にトヨタ自動車のWTB彦坂匡克に壁を破られ先制を許したが、前半12分、ゴール前での素早い左展開からWTB宮島裕之が抜け、トップリーグデビュー戦トライ、同点に追いついた。
14分にはハーフウェイのFKから速攻を仕掛けてアドバンテージをもらい、左に展開、WTB宮島が内に返してボールを受けたFB吉廣広征が走り切り、勝ち越した。
後半、5点を追うトヨタ自動車がPGで先に得点して点差を詰めると、NECのFWにイエローカードが出た直後の61分(後半21分)には、ゴール前のスクラムでペナルティを得、NO8タウファ・オリヴェがクイックタップからゴールに持ち込み、逆転した。
しかしNECは74分、相手がシンビンで1人を欠くなか、敵陣22メートル内のラインアウトから攻め込み、パワープレーでPR榎真生がインゴールに押さえ、同点。コンバージョン成功でゲームをひっくり返した。
NECはさらに終盤、SO田村優がPGを決めて5点リードとし、残り時間を守り切って5年ぶりにトヨタ自動車を下した。
NECは2勝3敗(総勝点9)、3勝2敗となったトヨタ自動車は7点差以内の敗戦によるボーナスポイントを獲得して総勝点15としている。
今季未勝利同士の対戦となったHonda×コカ・コーラの試合(西京極)は、コカ・コーラが42−12で大勝し、最下位から脱出した。
開始早々、キックオフボールを確保してフェイズを重ね、Hondaのディフェンスが上がったところでCTBティモシー・ラファエレが裏へキック、ルーキーのWTB石垣航平がトップリーグ初トライで先制した。
4分には左WTB猿楽直希がインターセプトから約70メートル独走して連続トライ。
粘り強いディフェンスで相手に流れを渡さなかったコカ・コーラは、25分、ブレイクダウンのターンオーバーから攻めたて、WTB猿楽が再びゴールへ持ち込んだ。
その2分後には、ショートパントを捕球したCTBラファエレがゲインし、サポートもついて最後はNO8豊田将万がフィニッシュ。
28−0で折り返すと、56分(後半16分)にはルーズボールをCTBウィリアム・トゥポウが足でドリブルしてインゴールに押さえ、勝負を決めた。
その後、Hondaに2トライを返されたコカ・コーラだが、71分にFB山田久寿もファイブポインターとなり、今季チーム最多の6トライを挙げてボーナスポイントも獲得している。
コカ・コーラは1勝4敗(総勝点7)、Hondaは0勝5敗(総勝点2)。
大阪・万博記念競技場では神戸製鋼が豊田自動織機を41−5と圧倒した。
開始から15分間で3連続トライを挙げて主導権を握り、計7トライでボーナスポイントも加え勝点を伸ばした。
3連勝で4勝1敗(総勝点19)となった神戸製鋼は暫定2位に浮上。豊田自動織機は開幕から5連敗(総勝点2)で苦しい戦いが続いている。
密集からボールを持ちだす近鉄のキャプテン、PR豊田大樹(撮影:松本かおり)