海外 2016.07.04

フィルヨーン、サンウルブズ最後の母国遠征へ。家族が来ないわけは…?

フィルヨーン、サンウルブズ最後の母国遠征へ。家族が来ないわけは…?
前回の南ア遠征、古巣のチーターズ相手に奮闘したリアン・フィルヨーン
(Photo: Getty Images)
 国際リーグのスーパーラグビーに日本から初参戦しているサンウルブズは、シーズン残り2戦を南アフリカでおこなう。チームはここまで1勝11敗1引き分け。敵地での長期遠征へは、同国出身のリアン・フィルヨーンも帯同する。
 7月2日、東京・秩父宮ラグビー場。国内最終戦となった第15節で、一昨季王者のワラターズに12−57で屈した。背番号15をつけてフル出場したフィルヨーンは、意気消沈の面持ちだった。
 グラウンド最後尾のFBとして、ここまで13戦中12戦に先発。鋭い出足のライン参加から、タックラーを引きつけてパスを放つ。キックの応酬の場面では、長く正確な弾道で陣地を獲得する。
 ワラターズ戦でも持ち味を発揮したが、大敗を受けて「僕の仕事の一環です」と静かに語るのみだ。前半22分には約57メートルという長距離のペナルティゴールを決めたが、「練習の成果だと思います。ポールを越せて、よかった」と淡々と振り返っていた。
 2013、14年度はNTTドコモに在籍し、日本のトップリーグでプレー。FBに加え、司令塔のSOも担った。サンウルブズとは、「昨年の11月ごろ」に契約したという。身長185センチ、体重90キロの33歳は、こう話したことがある。
「スーパーラグビーの経験値が高ければ高いほど、その場所での冷静さは保たれますよね」
 
 2009年には南アフリカ代表の欧州遠征に参加し、チーターズ(2009〜2011年)、シャークス(2012〜2013年)のメンバーとしてスーパーラグビーを戦っている。
 発足間もない日本のクラブでは、スーパーラグビー未経験者が過半数を占めていた。堀江翔太主将の「皆の意見を引き出したい」というチーム作りにあって、フィルヨーンの「経験」は意味深かったろう。
 サンウルブズは現在、2度目となる南アフリカ遠征を実施中だ。9日にはプレトリアでのブルズ戦、15日にはダーバンでのシャークス戦をそれぞれ控える(いずれも現地時間)。単身で来日していたフィルヨーンは、最終節で元所属先とぶつかる格好だ。
 4月に3試合をおこなった最初の南アフリカ遠征では、家族の応援を背に受けていた。今回は…。
「私は7月27日に再来日します。その引っ越しの準備で忙しいので、来られないと思います」
 そう。シーズン終了後は古巣のNTTドコモに復帰。引き続き、日本でプレーする。
(文:向 風見也)

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ワラターズ戦でのフィルヨーン(写真左)。いつも攻守でアグレッシブ(撮影:松本かおり)

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